昭和という時代、私たちは当たり前のように「頑張れ」と言い、言われてきました。
高橋留美子さんの『めぞん一刻』を読み返すと、ヒロイン「音無響子」の口からこの言葉が何度となく発せられています。この言葉は「五代裕作」への単なる応援だったのでしょうか?
全15巻の「頑張る」という言葉をカウントし、その変遷から昭和の恋愛と社会観を考察します。
ネタバレは緩いバレ要素はありますので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。
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『めぞん一刻』の「頑張れ」一覧
『めぞん一刻』について。
| 作品名 | めぞん一刻 |
| 作者 | 高橋留美子 |
| 単行本1巻と最終巻発行日 | 1982年5月1日、1987年7月1日 |
| ジャンル | 青年、恋愛、ラブコメ |
| 発行社 | 小学館 |
| レーベル | ビッグコミックス |
| 巻数 | 全15巻(単行本) |
『めぞん一刻』は高橋留美子さんによる、1980年代に描かれたラブコメ作品の金字塔です。
昭和時代が1989年1月7日までですので、本作は1987年に単行本最終巻15巻が発行されていますから、昭和後期~末期の時代に描かれています。
冒頭でもお伝えしたように、本稿では『めぞん一刻』のセリフやモノローグに語られた「頑張れ」について考察しています。
まずは単行本(オリジナル版)全15巻を改めて読み直し、その全てをリストにしました。
- 1巻「PART♥1 隣はなにを…!?」12ページ:響子「来年こそ合格するように!!」「がんばってくださいね!!」と五代へ。
- 1巻「PART♥4 暁に鐘は鳴る」83ページ:大学入試の日の朝、響子「がんばってくださいね」と五代へ。
- 1巻「PART♥5 春遠からじ!?」99ページ:別の大学入試の日の朝、五代の妄想内の響子「五代さん がんばってくださいね」。同100ページ:響子の心の声「五代さん がんばってくださいね」と五代へ。
- 1巻「PART♥5 春遠からじ!?」107ページ:また別の大学入試の日、五代の入試会場までついていった響子「五代さん がんばってくださいね」。
- 2巻「PART♥8 キャンパス・ドール」149ページ:玄関先で五代に挨拶されて響子「はい、がんばってくださいね」。
- 3~5巻なし。
- 6巻「PART♥1 草野球スタンドクロス」16ページ:(野球回)バッターの五代に響子「がんばってくださいねーっ」。
- 同エピソード17ページ:バッターの三鷹瞬に響子「三鷹さーん、がんばってくださいねーっ」。
- 7巻「PART♥3 一の瀬氏、走る」49ページ:(一の瀬花枝の息子「賢太郎」の運動会回)五代の妄想内の賢太郎「がんばってー、にいさん、義姉さん!!」。
- 同エピソード52ページ:五代が響子に「がんばりましょーね」。
- 同エピソード64ページ:一の瀬さんの夫が妻に「がんばるんだ かーちゃん、約束しただろっ」。
- 7巻「PART♥10 がんばってくださいね」207ページ(扉絵):響子が読者に向けて「 さん、がんばってくださいね」
- 同エピソード213ページ:響子が、自分のせいで骨折をし大学を留年しそうな五代に「がんばってくださいね」。
- 同エピソード218ページ:響子が学年末試験中の五代に「はい、がんばってくださいね」。
- 8巻「PART♥1 湯治者たち」6ページ:三鷹が、じゃんけんに負けて旅行の荷物を全て持たされている五代に「がんばれ、見守っていてやるから」。
- 9巻「PART♥1 青田枯れ」10ページ:五代が就活に入ったので「がんばってくださいね」。同ページ、五代が響子に「ぼ、ぼく がんばります。がんばっていい会社に入って、将来、絶対管理人さんに不自由な思いはさせませんっ」「がんばりますよ、ぼくはっ」。
- 同エピソード16ページ:響子の妄想内の五代「がんばっていい会社に入って、将来、絶対管理人さんに不自由な思いはさせませんっ」。
- 10巻「PART♥5 桜迷路」114ページ:響子が就活を失敗し保育園でフリーター生活を始めた五代に「五代さんなりに……がんばってくださいね」。
- 11巻「PART♥1 閉じられた扉」8ページ:響子が三鷹と抱き合っているところを見て失恋したと思いこんでいる五代の、過去の回想「五代さん、入試がんばってくださいね」「がんばってくださいね、がんばってくださいね」「卒業試験がんばってくださいね 就職がんばってくださいね」。
- 12巻「PART♥3 シャボン玉 翔んだ」52ページ:響子が玄関先で、保育園のバイトに行く五代に挨拶をされ「今日は夜学でしょ がんばってくださいね」。
- 同エピソード58ページ:銭湯帰りの響子が、夜学帰りの五代に声をかけられ「五代さんて…… 地味で、人よりおかしな苦労しょい込んでしまうことが多くて…… でも それはめぐりあわせで、必ず陽のあたる時が来るって… がんばってくださいね」。
- 12巻「PART♥4 陽だまりの告白」68ページ:五代がバイトをクビになったと知らずに、出かける五代に響子が「行ってらっしゃーい お仕事がんばってくださいね」。
- 12巻「PART♥3 シャボン玉 翔んだ」52ページ:響子が玄関先で、保育園のバイトに行く五代に挨拶をされ「今日は夜学でしょ がんばってくださいね」。
- 12巻「PART♥5 沈黙は金ヅル」100ページ:五代の妄想で、響子が「はい お弁当 保育園でがんばってくださいね」。
- 13巻「PART♥7 100%SHONEN場」118ページ:保父試験が目前の五代に響子が「五代さん がんばってくださいね」「もう時間がないんですから、試験以外の余計なことはいっさい考えないで……」「がんばってください」。
- 13巻「PART♥10 揺れる心」184ページ:保父の実技試験が終わるまで仕事をしているキャバレーに泊まり込む決意を語る五代に響子が「とにかく自分で納得いくまで、がんばってください」。
- 同エピソード193ページ:「おれ、しばらくがんばってみます」「あなたを忘れるくらいにがんばってみます」。
- 14巻「PART♥3 戸惑いロマンス」64ページ:七尾こずえが保父の実技試験が近い五代に「試験…がんばって…」「がんばってねー!!」。
- 15巻「PART♥10 P.S.一刻館」208ページ:三鷹瞬が五代くんに、結婚式の二次会の会場、スナック「茶々丸」にて「とにかく…がんばれ」。
以上です。
※私一人で探しているため抜けがあるかもしれません。その場合はご容赦ください。
【調査報告】「がんばる」出現率の推移に見る、五代裕作の「人生の波」
今回の調査で明らかになったのは、思っていた以上に極端な「がんばる」の分布です。
物語の展開と、この言葉の出現頻度は見合っていて、高橋留美子先生がいかに「目的」を持ってこの言葉を配置していたかがわかりました。
「がんばる」出現数データ推移
- 第1期(1〜2巻)入試編: ★★★★★(6回)
- 第2期(3〜8巻)大学生活編: ★★★★★★★★★(9回)
- 第3期(9〜10巻)就職・停滞編: ★★★★★★(6回)
- 第4期(11〜14巻)保父試験・修羅場編: ★★★★★★★★★★★★★★★★★(17回)
- 第5期(15巻)完結編: ★(1回)
第1期(1〜2巻):一刻館に住むための「資格」
第1期は1巻に集中しています。
これは物語の開始当時、「五代裕作」が浪人生であったことと密接に関係しています。

「音無響子」は一刻館の管理人として、玄関先、ときには試験会場までついて行き、五代くんに「がんばってくださいね」と繰り返しています。
ここでの「がんばる」は、五代にとっては「一刻館という場所に留まるための資格」を問う言葉にもなっています。
五代くんの祖母「ゆかり」さんが「明日……もし落っこってたら、つれて帰るっ」(1巻122ページ)と言っていますから、大学に合格できなければ故郷に帰る→一刻館にいられない→響子さんとの関係が終わることを意味します。
第2期(3〜8巻):消えた言葉と、モラトリアムの春
個人的にここが意外だったのですが、第3巻から5巻にかけて「がんばる」というセリフが一度たりとも登場しません。それはなぜか。
それは、五代くんが無事に大学生になって、「頑張らなくていい期間」に入ったからでしょう。
この時期の彼(響子さんを含めて「二人」と言っていいでしょうか)、二人は、将来の不安よりも五代くんのガールフレンド「七尾こずえ」とのやり取りや、響子さんの五代くんへの嫉妬、バイト、些細なやり取りなどに明け暮れています。
受験や就活といった人生の重大なステップが棚上げされているこの「空白の3冊分」こそ、二人が最も純粋に、一つ屋根の下に住まう恋人未満の隣人としての時間を楽しんだ平和な季節であった、とも言えそうです。
6巻以降、再び「がんばれ」が登場し始めますが、「一の瀬花枝」の息子「賢太郎」のエピソードに多く登場するくらい(五代くんのことを扱う回ではない)で、その後8巻の終わりまでも散発的です。
7巻207ページの扉絵が持つ特殊な意味
全15巻の調査の中で、異彩を放っているのが7巻207ページ「PART♥10 がんばってくださいね」の扉絵です。

エプロン姿の響子さんが読者に向かって微笑み、「 さん、がんばってくださいね」と語りかけています。
名前の部分が空白(伏せ字)になっており、読者が自分の名前を当てはめて読めるようになっていて、合格祈願のお守りとして使ってください、という企画ものです。
この1ページには、当時の社会と読者が響子さんに何を求めていたのかが凝縮されています。
当時、連載を追いかけていた若者の多くは、五代くんと同じように受験や就職の苛烈な競争社会の中にいました。
この扉絵は、物語の枠を超えて、響子さんが当時の日本中の「五代裕作たち」を鼓舞する存在であったことを象徴しています。彼女は単なる漫画のヒロインではなく、疲弊した男性読者たちが、明日また戦うために必要としたアイコンだったことを示しています。
それと同時に別の側面も見えてきます。
読者の名前を呼んで「がんばれ」と言ってくれる。それは「男を励まし、支える存在」としての役割を、響子さんに担わせている点です。
読者に対するサービスカットであると同時に、彼女が「アイドル」として固定化されていく、昭和のジェンダー観の結晶とも言える1ページになっています。
そして、この扉絵があることで、物語の中で五代くんに向けられる「がんばってくださいね」という言葉が、「音無響子という人間を定義するキーフレーズ」となっていたことを示してもいます。
第3期(9〜10巻):愛の証明としての「再燃」
就職活動が始まる9巻から、響子さんたちの言葉の重圧が再び五代くんを襲います。
ここの期間で特筆すべきは、五代くん自らが「ぼく、がんばります」と宣言し始めたことでしょう。
響子さんから「がんばってください」と言われていた浪人時代を終え、大学時代も終わりが見えてきた頃、響子さんと一緒になって、今度は自分が引っ張って、愛する女性に苦労をさせないという、社会的「責任」や「覚悟」が生じた段階と言えます。
昭和の時代において、仕事を得ることは一人前になるための「絶対条件」で、一人前になれなければ結婚をすることもできない、という感覚は現代以上に強かった体感があります。
響子さんの愛を獲得するための「誓約書」が就職だった。この時期の彼の「がんばる」は、恋から結婚への脱皮の時期と言うこともできるでしょう。

第4期(11〜14巻):あがきと「最終試験」
物語のクライマックス、五代くんが保父(現・保育士)の資格取得に向けての「がんばる」は、他と比べても多く頻度を記録します。
11巻がんばれのリフレインの補足
11巻での「がんばれ」のリフレインに関する補足です。
これらは五代くんが、響子さんが「三鷹瞬」と抱き合っているところを見て失恋したと思いこんでいるときのものです。
実際には、三鷹さんの背後に犬が飛びついて、それに気づいて驚いた犬嫌いの彼が、響子さんに抱きついただけ。
しかし、そんな事情を知らない五代くんは、二人は既に恋人関係まで進んでいたのだ、自分は失恋したのだ、と思い込んでしまいます。
ショックを受ける彼は独り、過去の響子さんの「がんばれ」の言葉を思い返しては、彼女の期待に応えられなかったことを後悔しています。
キャバレーの先輩による指摘
そして、この時期の「がんばる」で象徴的なエピソードが14巻「PART♥3 戸惑いロマンス」59ページに言及されています。
五代くんが泊まり込んでいたキャバレーに届け物があり訪れた響子さんに、キャバレーで働いている上司が「弁当…」「五代に弁当作ってたのあんたでしょ」「やっぱりなー、あの娘(こずえ)じゃねえと思ってたんだ」「余計なことかもしんないけどお」「なんか あいつ見てると、無理にあがいてるみたいでさ」(中略)「とにかくさ、試験終わったら五代… アパートに帰るんだし」「やさしくして、やんなよね」と言います。
その言葉に対して響子さんは「なによ、まるであたしが五代さんを追い込んでるみたいじゃないの」と心の中でつぶやきます。
14巻辺りでの五代くんの頑張りは、第三者からすると「無理にあがいている」ように受け取れるものだったようです。
彼を追いこむ刃のように「がんばれ」という言葉があった可能性です。
響子さんにその意図がないにせよ、五代くんにとっては、周りが心配になるほど「頑張る」ことを強いられていたのです。
時代背景:24時間戦えますか
「24時間戦えますか」というフレーズをご存知でしょうか。
1989年(平成元年)頃に流行した、栄養ドリンク『リゲイン』のTVCMのキャッチコピーです。時任三郎さんが出演していましたね。
長時間労働を厭わない、長時間労働を美徳とさえしていそうな、バブル期当時の世相を象徴するようなコピーです。
2010年代からは「ブラック企業」という言葉も世間に定着して、労働時間の長さが社会問題と大きく扱われるようになったこともあり、今では時代遅れの言葉となりました。
先述したように、『めぞん一刻』は1987年に最終巻が発行されていますから、CMはそれよりも少し後の時代のことです。それでも当時は広告のコピーに用いられ、またそれが問題視されるどころか、流行して持て囃されていました。そういう時代です。
五代くんが響子さんから「がんばれ」と追い込まれている様子、一人前になるために就職活動やアルバイト、夜学を含めた資格試験の勉強に頑張っている様子を見ると、この『リゲイン』のことを思い出すと同時に、胸が苦しくなります。
私は当時子どもだったのですが、私の周りでもCM曲は流行っていて、私も曲を歌っていた思い出があります。
今思うとかなり恐ろしい言葉ですよね。でも怖いとか思わずに、嬉々として歌ったり時任さんのマネをしていた記憶です。
「がんばれ」や「24時間戦えますか」の感覚は、それが当時の正義だった、ということでしょう。
また、先ほどご紹介したキャバレーの上司の響子さんに向けて発せられた「やさしくして、やんなよね」という言葉は、過労死やブラック企業という言葉が生まれる前の時代における、精一杯の「メンタルケア」の提案だった、とも受け取ることができそうですし、それは高橋留美子さんから発せられた現代にも通じる「警鐘」だったのかもしれません。
第5期(15巻最終巻):ノーサイドの精神
単行本の最終巻となる15巻では、「がんばれ」は1回しか登場しません。
しかもその言葉を発したのは響子さんでも五代くんでもなく三鷹さんでした。
物語の後日談、結婚披露宴の喧騒が落ち着いた二次会のスナック「茶々丸」で、その言葉は発せられました。
かつての恋敵である三鷹さんが五代くんに投げかけた最後の一言。
とにかく…がんばれ
第15巻「PART♥10 P.S.一刻館」の208ページより
引用部にある三鷹さんの短く、飾らない言葉には、これまでの14巻分に及ぶ「がんばれ」とは全く異なる意味が込められています。
「宿敵」から「戦友」へ:ノーサイドの精神
三鷹さんと五代くんは、決して仲の良い友人ではありませんでした。お互い敵視さえしていたほど。
五代くんにとって彼は年上で、財力があり、ルックスもあり、社会的な立場もあり、明るく、自信があるという、自分に持っていないものをすべて持っている、最大のコンプレックスの対象であり壁でした。
しかし、引用部の言葉からはまるで、ラグビーの試合終了を告げる「ノーサイド」のような精神を感じ取れます。
試合が終わればそこに敵も味方もいない、同じフィールドで死力を尽くした敬意のみがある。
それはこの二人が「音無響子」という一筋縄ではいかない女性」を全力で愛した者同士であるからでしょう。
彼女の頑なな心、亡き夫への想い、そして時折見せる理不尽なまでの嫉妬・ヒステリー。それらに振り回され、傷つき、それでも諦めなかった二人で、試合が終わればお互い、宿敵ではなく「戦友」になっていた、ということでしょう。
過去の「がんばれ」との決定的な違い
過去、三鷹さんは一度だけ五代くんに「がんばれ」と言っています。
それは8巻「PART♥1 湯治者たち」6ページで、旅の道中、じゃんけんに負けて荷物持ちをさせられている五代くんに、「がんばれ、見守っていてやるから」と言っているのです。
あの時の言葉には「勝者の余裕」と、どこか他人事のような「揶揄」が含まれています。
しかし、15巻の「とにかく…がんばれ」はそれとは全く異なります。
- 「とにかく」に込められた意味: 「過去に色々あったけど、すべてを飲み込んで……」という、言葉にできない、今に至るプロセスの全肯定の言葉です。
- 「がんばれ」に込められた意味: この段階で三鷹さんは既に「九条明日菜」と結婚し、妻のお腹に子を宿して、「夫」として「親」としての生活を始めています。「結婚はゴールではなくスタートである」ことを知っています。だからこそ、これからその荒波に漕ぎ出す五代くんに、一人の男として、先を歩む「夫」「親」の先輩としての、心からのエールです。
このときの三鷹さんは、五代くんを「響子さんにふさわしくない男」とはもはや思っていない。彼女への想いを貫き通し、保父試験にも合格して就職をしたことで、彼の有言実行を認め、一人前の男として認めた発言でもあるはずです。
自分が愛した響子さんを頼んだぞ、と託す想いが凝縮された「とにかく…がんばれ」です。
男の引き際の美学
私がおじさんであるということを踏まえて、この場面が素晴らしいと思うところは、年長者の三鷹さんが年下に恋に敗れた事実を認めただけでなく、彼の背中を押したことです。
この一言で彼自身の恋をも美しく完結させましたし、この一言があることで五代くんも年上のライバルに認めてもらったことで、堂々と新しい人生に向けて歩み出すことができたのではないかと思え、彼に「男の引き際の美学」を強く感じました。
そして、こういう言葉をかけることができたのは、三鷹さん自身が今、幸せだからでしょう。
「九条明日菜」との結婚は当初こそ望むものではなかったのかもしれません。しかし、その後明日菜さんと向き合い、自分なりの幸せをつかんでいるからこそ、五代くんへの「がんばれ」には嫌味が一切ないのです。
二次会が「朱美」さんが働いているスナック「茶々丸」であること、こちらが『めぞん一刻』らしい情緒を生んでいる点も見逃せません。
まとめ
まとめます。
このたび「がんばれ」のセリフを数えてみて気づいたのは、五代くんは人生の節目節目で、常にこの言葉に背中を押され、同時に崖っぷちに立たされていたということです。
今の時代なら「プレッシャーをかけすぎだ」と言われることかもしれませんけど、昭和の、あの一刻館という場所では、あれが彼女の精一杯の愛だったのだろうと思います。
本文に書いたことは私の個人的な意見や解釈でしかありません。決して情報を鵜呑みになさらず、参考程度に抑えて受け取ってくださると幸いです。
ということで、今回はここまでになります。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
今回の考察の場面を原作で読んでみたいあなたへ
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