40年前『めぞん一刻』の一刻館の騒々しさにハマった私が、令和の現在『スキップとローファー』の優しい高校生グループに癒されています。
恋愛漫画で描かれる「共同体」はなぜこんなに心をつかむのでしょうか。
一刻館のがやがやとした住人たちは五代と響子の恋をどう動かし、スキローの友人はみつみと志摩の心をどう支えたのか。
昭和の濃密な絆と令和のゆるやかな繋がり、愛や恋を育む「共同体」の時代的な違いを比べてみました。
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なぜめぞん一刻とスキップとローファーなのか
| 作品名 | めぞん一刻 |
| 作者 | 高橋留美子 |
| 単行本1巻と最終巻発行日 | 1982年05月1日、1987年07月1日 |
| ジャンル | 青年、恋愛、ラブコメ |
| 発行社 | 小学館 |
| レーベル | ビッグコミックス |
| 巻数 | 全15巻(単行本) |
高橋留美子さんによる時代を超えたラブコメの金字塔『めぞん一刻』。
浪人生「五代裕作(ごだい・ゆうさく)」の住む下宿屋「一刻館」に、新たな管理人としてやってきた「音無響子(おとなし・きょうこ)」。
五代はアパートの他の住人の素行の悪さに辟易し退去しようとしましたが、眼の前に現れた響子さんがあまりに美しく好みだったのでしょう、即座に退去をなかったことにして、二人の共同生活が始まりました。
他の常軌を逸した住人たちの邪魔と、恋のライバルも出現して、なかなか進展しない二人の恋を面白おかしく描かれている名作恋愛漫画です。
ここまでがめぞん一刻の概要。続いて『スキップとローファー』についてです。
| 作品名 | スキップとローファー |
| 作者 | 高松美咲 |
| 単行本1巻発行日 | 2019年01月23日 |
| ジャンル | 青年、学園、恋愛 |
| 発行社 | 講談社 |
| レーベル | アフタヌーンKC |
| 巻数 | 既刊12巻 |
2020年に『マンガ大賞2020』第3位にノミネートされ、2023年には第47回『講談社漫画賞』の総合部門を受賞した、高松美咲さんによる学園を舞台にした恋愛漫画です。
本作のメインキャラクター「岩倉美津未(いわくら・みつみ)」(以降、美津未やみつみと表記)は、高校進学のために地元・石川から上京、入学の日に高校に行けず迷子になっているところ、現れたのが入学式に遅刻した「志摩聡介(しま・そうすけ)」でした。
友達が一人もいない環境に飛び込んだことと、田舎出身であることもあり、当初こそ東京での人間関係に悩むこともありましたが、人気者の志摩くんが友だちになってよ、とLINE(と思われる)のID交換を申し出たことで、クラスの女子からの見る目が変わって……というお話です。
本作は令和を代表する恋愛漫画の一つといって差し支えないでしょう。
ご覧のとおり時代も舞台も異なる2つの物語です。しかし、どちらも舞台の背景に「共同体」が存在している点で共通しています。
一刻館というアパート、つばめ西高校という高校。それぞれに同居する住人がいて、クラスメイトや部活・学校活動の仲間がいます。
登場人物たちの人間関係の構築や恋愛に、共同体がどのように影響を与えているのでしょうか?
私と同じく昭和の時代を経験した人からは昭和から見た令和の高校生活や恋模様を、昭和を知らない世代には昭和の共同生活や恋模様を、それぞれお届けできたらなと思います。
濃密なアパート「一刻館」の人間関係
『めぞん一刻』から見ていきましょう。
物理的な距離感
何より一刻館の「物理的な距離」があります。
大正時代に建てられたとされる古い建物です。各部屋に風呂はなく、洗濯機の設置スペースもなく、トイレは共同。台所は部屋に小さいものがあったはずですが、2階の各部屋前には通路があり、通路に共同の洗面台も設置され、毎朝そこで2階の3人が顔を洗ったり歯を磨いたりしています。
五代くんの住む5号室はアパートの2階にあります。2階のレイアウトは、階段側の隣りに6号室「六本木朱美」さんが、反対型の隣りに4号室「四谷」氏(下の名前は作中明らかにされず)が住み、4号室の奥には時計台の機械室に通じる階段があります。
1階のレイアウトは、4号室の真下が1号室「一の瀬花江」「一の瀬」氏(下の名前は作中明らかになっていません)と彼らの一人息子「賢太郎」が住み、5号室の真下の2号室は途中から「二階堂望」が入居、6号室の真下の3号室は漫画では空室、管理人室は一号室から通路を出て右に曲がった突き当りにあります。
2号室の前に大きな玄関があり、そこで皆、靴を脱ぎ履きします。
5号室は彼らの「たまり場」です。
上記のとおり3つある部屋の真ん中にある(挟まれている)ことと、部屋に家具がほとんど置かれていないことを理由に彼らが集まってきます。
五代くんの邪魔をすること・たかることを生き甲斐にしているような住人たちですから、彼らがよく集まっては宴会をし、受験だろうと資格試験だろうとおかまいなしです。五代くんも現実逃避で飲んでしまうことはしばしば。
5号室で騒ぐたびに管理人さんが怒鳴って五代くんを彼らから守ろうとするのですが、五代くんだけえこひいきをするなどと言ってからかい、彼女もまたペースに乗せられることもままあるようです。
管理人室から遠いことも、5号室が宴会場に選ばれている理由ではありそう。
そんな古い建物ですから、生活音はほぼ丸聞こえのようで、それを思わせる描写も見られます(3巻70ページ、7巻216ページ)。
しかも5号室は四谷さんによって4号室側の部屋壁に丸太で穴を開けられています。一度、穴を塞いだのですが別のところから開けられたので、その後は諦めた様子。その後も何度か壁に穴を開けられています(1巻9ページ、3巻216ページ、4巻164ページ、8巻126ページ)。
穴から四谷さんが上半身をのぞかせていて、五代くんが教師の教育実習をしたときの教え子からは「ヘビおじさん」と呼ばれていました(9巻119ページ)。
反対の4号室にものぞき穴が空いています(1巻14ページ)。
女性陣は管理人室にたむろすることも多いですね。
なので5号室と管理人室の2部屋が物語の舞台に登場する機会が極めて多くなっています。
助け合いとおせっかい
上記のとおりの環境ですので、とりわけ5号室にはプライバシーなんて概念は存在しません。
そのくらい住人同士が物理的にも心理的にも密接に絡んでいる、とも言うことができそうです。他人の人生に踏み込む、と言いましょうか。
例えば、5巻「PART♥1 風邪に抱かれて」では、その前に響子さんが三鷹さんと結婚をすると勘違いした五代くんが一刻館を出ていってしまいました。
もちろん結婚は間違いで、それがきちんと伝わるまでに例のごとくゴタゴタがあり、その末に彼はアパートに戻ってきますが、その中で彼はひどい風邪を引いてしまいます。

からかう相手が居なくて寂しかったのでしょう、戻ってきて嬉しかったのでしょう。
住人たちは寝込む五代くんのために医者の往診を電話で申し込みます。
往診自体とてもいいことですしいい判断と思うのですが、(おそらく朱美さんを除く)全員がそれぞれに異なる医者を呼んだものですから、5号室には3人もの医者と住人+管理人さんでごった返してしまいます。
五代くんはその事情を知りませんから、実は自分は風邪じゃなく重い病気なのではないか、と勘違いしてしまうのですね。
物語は大事には発展しませんけど、このエピソードは住人同士の物理的にも心理的にも生活的にも距離が近いからこそ生み出されたものと言えるでしょう。
人によっては、それは「おせっかい」にもなり得ますし、「助け合い」にもなり得ます。
共同体が生む不確実性
住人同士の物理的にも心理的にも生活的にも距離が近いことで、五代くんと管理人さんの恋の行方には不確実性が発生しています。
発生する不確実性は良くも悪くも、です。
良くない意味で例を挙げますと、7巻「PART♥5 宴会謝絶」では、脚を骨折し入院した五代くんを管理人さんがお見舞いをしています。
骨折は、二人の初めての大喧嘩がきっかけで、管理人さんは自分が原因だと思って(正しいのですが)看病をすることにします。看病をするまでにもちょっとやり取りがあるのですが。
ある日、病室で二人きりになり、ケンカの原因である「こずえ」ちゃんが編んだセーターを洗濯して五代に手渡しました。
それは五代とのサヨナラを意味するのではなく、そこから逃げずに向き合う意味だと伝えて、そして、二人はキスをしそうになります……
……が、そこに他の住人が、ノックもなしに病室に入ってきます。
二人は慌てて距離を取り、そっぽを向いて座り直します。
キスをしそうになったことはバレなかったようで、まだケンカをしているのかと飽きられる、というオチがつきました。
五代としては(響子さんとしても?)「あと少しだったのに! 」となる邪魔でしたね。
良い例は……ありましたっけ? めぐりめぐって二人にとって良かったことならありますか。
例えば、それこそ二人が結ばれる直前の住人の介入の数々は、二人を、特に管理人さんを大いに悩ませました。
特に朱美さんの言動は荒療治でしたから、どちらに転んでもおかしくないかったかと。
しかし、彼女たちのおかげもあって二人は結ばれ、朱美さんの言う「雨降って血が溜まる」状態となりましたね(14巻204ページ)。もちろん本当は「雨降って地固まる」です。
この二人が結ばれる直前のゴタゴタは、当時とてもやきもきしながら読んでいた記憶です。
もどかしい、でもこれがあったからこそ最終15巻の盛り上がりに寄与している、ということもあるのでしょう。
ゆるやかな高校の人間関係
一方の『スキップとローファー』はどうでしょう。
彼らの人間関係は基本的に、彼らの通う東京の進学校「つばめ西高校」で展開されます。
高校という小さな共同体、と言っても一刻館よりは規模はずっと大きいですが、そこで展開される人間関係です。
それは一刻館ほどは密接には結びついていない、比較的緩やかな関係性ではあるものの、かと言ってそれが弱い結びつきかというと、それはまた異なるでしょう。
選択と距離感
本作にかぎらず、学校という共同体には、友人関係やクラスの他にも、学年や部活、委員会という括り方もできます。
どの高校を選ぶか、というところから、生徒がどのコミュニティに属するかは、クラス分けや学年は本人の自由選択ではないものの、ある程度は本人の自由選択が許される場です。
部活に入る人もいれば、帰宅部の人もいる、みつみのように生徒会に属する人もいるでしょうし、部活やサークルを掛け持ちする「向井司」のような人もいますし、部活動をしながら生徒会にも属したりする人もいるでしょう。
一つのコミュニティだけが絶対ではなく、クラスに友だちがいなくとも部活の仲間がいればいいという人もいるでしょうし、一時の「村重結月」のように2年次のクラスに馴染めず1年次からの親友であるみつみたちといることを望む人もいるでしょうし、どのコミュニティにも属さない選択をする人もいることでしょう。
一刻館の人たちは、少なくとも作中の大部分において、出るに出られない事情(主に金銭面)がありました。長年の自由選択の結果と言えなくもないですが。
尊重と余白
スキローの登場人物たちは他人を必要以上に深入りしない傾向があるように思います。
ある意味でドライなのかもしれませんが、それは薄情とは異なるでしょう。
例えば、Scene26~27「ズキズキの女の子<1>~<2>」では、みつみの親友の一人「久留米誠」が、文芸部の先輩に恋をします。
部活動の一環として休日に神保町の本屋巡りをすることになりましたが、周りのキャンセルが重なって奇しくも誠は想っている先輩と二人で出かけることに。
彼女にとって人生初のデートです。
特に仲のいい「村重結月」がそれを察し、相談に乗って、背格好が近いので洋服を貸したり、化粧やヘアアレンジをアドバイスして準備を進めます。
デート当日、順調に事は進んでいたのですが、先輩のちょっとした発言から、我に返ったのか、これ以上のことは今の自分にはできない、と感じます。
ある時点で、先輩にとっては部活動なので目的が達せられたことで現地解散を提案します。
誠は、もし踏み込むなら部活動(デート)の続行を進言したでしょうし、あるいは告白まですることを考えていたかもしれません。
しかし、これ以上はできないと感じた彼女は、先輩の提案を受け入れ、想いを伝えることなく現地解散をしています。つまりは現状維持を望んだということです。

デート終了直後、誠はおそらく解散した直後にLINEで結月に解散を報告。
結月は即座に電話をかけてきます。
電話で誠は、自分には向いていないと告げると、ちょっと間を空けた結月はこれから会えないかと言います。
自分が神保町で気になるカフェがあるから行ってみたかったんだよね、と。
先に入ってお茶をしていてと言って、カフェで合流。
結月は先輩とのことを何も聞かず、その目当てのフレンチトーストを二人で頼み、食べました。
ここですね。
共同体が育む健全な、自己確立の恋愛
ご紹介した誠と結月の関係は、学校のクラスメイトや親友という共同体にあって、育まれた人間関係の形成と、自己の確立を促す恋愛が描かれていると言えそうです。
先ほどのエピソードで言えば、結月は、結果的にデートを続けることを諦めた誠に、デートはどうだったかとか、今後先輩とはどうするのかとか、などと聞くことを一切しませんでした。
あえて誠の心に踏み込まない選択をしました。
それでも誠は、結月が自分が今、独りで心細くなっているに違いないと思って来てくれたんだ、と気づいています。実際そのとおりのはずです。
結月はとにかく今は誠の側にいてあげたい、と思ったのでしょう。
もしかしたら、誠のデートがうまく行かなかったときのために、事前に神保町界隈のカフェを探していたのかもしれません。
このようにどんなに親しくても、、一定のところより先には踏み込まない姿勢。
個人の価値観を尊重して、見守る姿勢を貫いています。
「恋愛が人生の全てではない」ことの現れ、と言うことももしかしたらできるかもしれません。
このエピソードはとても令和的な、現代の価値観に沿ったものに私には思えました。
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共同体の違いが示す「愛のカタチ」の変遷
共同体の違いから生まれる愛のカタチの時代的な変化を、この2作品だけを見ても感じ取ることができそうです。
昭和の結婚
昭和のめぞん一刻では、五代くんと響子さんの結婚、という明確なゴールがあります。
しかしそれは単に二人の気持ちを確認するだけでは、ゴールとは言えなかったと思います。
響子さんにとっては、次の結婚をするためには、亡夫へのけじめが必要でした。
義父やその家族の気持ちを汲む必要もあったでしょう。
音無老人も義姉も、理解のある人として描かれていますから、響子さんが五代くんとで出会って早々お付き合いをしても、結婚をしても、おそらく喜んでくれたとは思います。
しかし、響子さん当人がそれを許さなかった可能性は高いです。惣一郎さんを想うが故ですね。
響子さんの実家・千草家も同じです。
両親とも歳の離れた惣一郎さんとの結婚を望んでいませんでした(3巻94ページ)。
父親はもう再婚自体をもはや認めていません(4巻25ページ)。二度と娘の泣く姿を見たくないから。
惣一郎さんとの結婚は半ば駆け落ち状態だったようです(7巻127ページ)から、次の結婚は両親に認められ、祝福されることが、どうしても必要でした。
五代くんにしても同じでしょう。
とりわけ両親の承認と祝福は必要なことだったと思われます。
彼の祖母「ゆかり」さんは管理人さんを気に入っている≒結婚を認めているとは言え、前夫と死別をした女性との結婚を、両親から拒否反応を起こされるケースは、昭和の時代には現代より多くあったと考えられるからです。年上ということもありますし。
しかし、両親への挨拶時の反応を見るに父母ともに響子さんを大歓迎のようでした(15巻173ページ)から、杞憂でしょうけど。
二人には「音無家」や「千草家」、「五代家」という共同体の承認と祝福、これがどうしても必要でしたし、そのことが物語の奥行きを生んでもいました。
昭和の巻き込み型恋愛
そして、二人の恋愛・結婚において、彼らの周りは自発的・積極的に介入していきました。
ほとんどは邪魔にしか映っていませんけど、それも彼らなりのエールであったかもしれません。
現に、保母(保父)の資格試験のためにバイト先に泊まり込んで備えていたときは差し入れをしていましたし、二人が付き合ったとわかったときには十夜連続で宴会をしてくれていましたし、何だかんだと助けてくれていました。
一刻館の住人だけでなく、「三鷹瞬」や「七尾こずえ」、「八神いぶき」、「九条明日菜」たちが二人の恋路に存分に絡んできます。
これも、一刻館という共同体がプライバシーとは無縁であることと同じで、恋のことだけでなく二人の生活に深く踏み込む、という現代には失われつつある(あるいはすでに失われた)価値観の下で繰り広げられた恋愛だったと言えるでしょう。
令和のほどよい距離感が生む自己確立の恋愛
翻って『スキップとローファー』は、恋愛がすべてではなく、恋愛を通じて自分というものを発見する物語です。
恋愛は自己発見のワンステップ
志摩くんは、みつみと知り合い、短期間でしたが恋人関係にもなり、彼女の為人を知ることで、自分を見つめ直し、それまでの自分からの脱却を試みようとしています。
みつみのように、相手の目をしっかりと見て話をするようになりたいし、小手先じゃない好意を向けられるような人間になりたいし、相手に自分から手を差し出せる人間になりたい、と。
それが彼にとっては、一度は辞めた芝居にもう一度真剣に取り組むことでしたし、自分をダメにした(と思っていた)母に自ら歩み寄ることでしたし、子役時代の先輩「タイガ」と会うことでした。
みつみも、志摩くんとの恋愛を望んでいたけど、付き合ってみると思うようにはなかなかいかず、生徒会も勉強(T大法学部志望)も人付き合いなどもあることから、自分の限界を嫌と言うほど思い知らされて、とうとう、好きだけど別れる決意を固めます。
したいけどできないことも、うまくやりたいけどうまくいかないこともある、限界があると知ることで自らを成長させました。
「江頭ミカ」たち親友に「大人の階段のぼっちゃった~~!」と思わせています(Scene57「ほくほくの登校日」10巻87ページ)。
恋愛も大切なことですけど、それがすべてというより、恋愛が自己の発見や成長のためのワンステップとして扱われている点が特徴的で、個人的には現代の価値観なのだろうと感じさせるところでもあります。
自身をさらけ出すこと認めること
完璧であろうとしたみつみ、ですが入学早々やらかしをし、人間関係でも苦労をしました。
それでも自分をさらけ出すこと、自分の未熟さや弱さを認めること、周りの助けを求めること、対話を続けることで人間関係を少しずつ構築していきます。
志摩くんも、結月も、ミカも、それぞれに未熟さと弱さを持っていましたが、それを認め、向き合いことで、等身大の自分をさらけ出し、みつみたちとの絆を作っていきます。
人気作品になっているのですから、彼らの健全で前向きな姿勢が、強いメッセージとなって読者に届いているのでしょう。
まとめ
まとめます。
漫画『めぞん一刻』と『スキップとローファー』を比較すると、その「コミュニティの在り方」は大きく変わった。
めぞんでは、個人よりも一刻館や家のコミュニティによる承認がより重視されていたが、スキローでは他者に対して過度な介入をせず個人を尊重する傾向がより強まっている。
しかし、登場人物たちが悩み苦しみながらも成長する姿を描いている点では共通しているし、そこは普遍だろうと感じた。
というのが、私なりの解釈と考察、感想でした。
私自身、多感な頃は昭和終盤や平成前半だったので、どちらかと言うとめぞんのコミュニティの中で育ってきました。
でもどちらが好みかというとスキローの距離感です。ですが、五代くんたちのような緊密な関係を羨ましくも思います。
皆さんはいかがでしょう、どちらのコミュニティを好みますか?
本文に書いたことは私なりの意見や解釈でしかありません。決して情報を鵜呑みになさらず、参考程度に抑えて受け取ってくださると幸いです。
ということで、今回はここまでになります。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
今後は、めぞんやスキローだけでなく、あだち充さんの『みゆき』なども比較考察に加えていこうと考えています。お楽しみに。
今回の比較考察の場面を原作で読んでみたいあなたへ
今回の比較考察はいかがだったでしょうか?
この記事に掲載されているエピソードを漫画で読んでみたい!
そんなあなたへ、オススメできるものがあります。
例えば、めぞんの、寝込んでいる五代くんに往診のお医者さんが複数人、往診に押しかけた場面は7巻に収録されています。
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スキローの、誠のデートと結月のナイスフォローの場面は5巻に収録されています。
結月、いい子なんですよね。単行本5巻を読むとそれがよくわかります。
Kindle Unlimitedもオススメ!
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