漫画『ひらやすみ』9巻(75~85日目)の感想。なつみはどうなった?

ひらやすみ
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漫画『ひらやすみ』の9巻が発売されましたので、感想を書いています。
話数に直しますと75日目から85日目です。

メインキャラクターである「ヒロト」と「よもぎ」には特別大きな動きはなかったです。
しかし、「なつみ」と「石川」、「中島」、「あかり」には大きな出来事がありました。

ネタバレはがっつりとしたものありません。緩いバレ要素はあります。なのでバレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。

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75日目「覚醒」

75日目「覚醒」について。

誰の何が覚醒したのか。

74日目の最後は「なつみ」が屋根の上から落下しそうになったところでしたね。「落下している最中」と言いますか。

なので「誰の」の答えは「なつみの」です。

次は「何が」についてです。
これは8巻までで彼女が何に悩んできたかを思い出せばわかることでしょう。

覚醒ですから、恋に目覚めたことを覚醒とはあまり言いません。
能力や才能が目覚めたときに使うことが多いはずです。
つまりはそういうことです。

下にリンクを貼った記事リンクには、彼女の能力や才能のことも書いてあります。あわせてご覧ください。

76日目「山田と大類」

なつみのいい「大類」くんが大学に来ません。

きっかけは8巻での、なつみとの映画館デートでしょう。
デートのつもりかわからなかったですが、流れから2人で映画を観ることになり、でも観終わってから何だかうまくいかず、その日は解散していました。

なつみが大類を利用したようにも受け取れる行動でしたので、彼の問題ではないように私には受け取れるのですが、大類は自分のせいだと考えているのでしょう。
だからこそ大学に出て来られないのだと思えるので。
何とも思っていなければ出てこられますよね、怪我や病気をしていないかぎり。

高校時代からの親友である山田は彼の変化を感じ取ったようで、彼の家に様子を見に行きました。
彼は実家暮らしで、親も山田のことを知っている様子。

そこで山田を迎えた大類は大きな変化が起こっていました。

その理由などを山田に話していて、やはり8巻での出来事がきっかけにあったようです。

仲良しの2人のことですから腹を割って色々と話して、大類の気持ちは少しは晴れた様子。
色々と話したと言っても、大類は肝心なことを言わなかったですし、山田も少し聞きたがっていましたがしつこくは聞いていない様子。その気遣いの距離感がいいですね。

77日目「口の中を噛む」

77日目「口の中を噛む」。

ヒロトと、大きな文学賞受賞歴を持つ小説家でミニマリスト「石川リョウ」は、ひょんなことから仲良しになりました。
恋のライバルなのに。

お互いがお互い、恋のライバル同士とは知らずに、ヒロトのバイト先である釣り堀で出会っていて、石川が俳優時代のヒロトを知っていたことから、縁が生まれました。

今回、2人とも学生時代に卓球部とわかり、会って卓球をすることになっています。
始めは距離のあった石川ですが、熱くなるにつれ距離も縮まっていき、敬語だった言葉遣いもタメ口になるほど。

確か1巻でヒロトは「運動オンチ」と書かれていました(1巻「0日目 ヒロト君の休日」182ページ)。運動部に所属していても、運動が苦手な人もいるでしょう。

卓球の後、焼き鳥やで飲むことにした2人、そこでも意気投合して盛り上がり、酔った勢いもあって恋バナに発展します。
2人とも好きな女性がいること、告白したけど返事を待っている状態であること。偶然にも2人とも同じ状況だったのです。

偶然と言えば偶然ですが、どちらも同じ女性を好きになっていますからね。
好きな相手はもちろんあの人です。
この二人が告白しているから、彼女が答えを決められていない部分も、きっとあるはずで。

酔いが回ってつい、お互いの好きな人のお名前を言うような話の流れになり……というお話でした。

二人はどこまで話したのか。
それは9巻を読んでお確かめください。

ライバルなのですが、ライバルだからといっても、どちらにとっても、関係が壊れてしまうのがもったいない、新しい友だちですよね。
2人ともいい人なだけに辛い状況。
まずは石川の選択が待たれるところです。手を引くのか、それとも戦う道を選ぶのか。

関連記事は下の記事リンクからどうぞ。

78日目「よもぎさん、一人旅をする」

78日目「よもぎさん、一人旅をする」。

そんな2人のことをさておいて、よもぎは一人旅をしています。温泉旅。
接客など仕事に追われて人疲れをした様子。

温泉に浸かった後、ホテルの部屋で執筆作業。
学生時代からの親友「レイちゃん」が結婚をするので、結婚式でのスピーチの原稿作成です。

その間、ヒロトのことを思い出したり、石川のことを思い出したり。
結論は出るのか、出たのか。
こちらもやはり9巻でご確認を。

79日目「ネームとメイク」

79日目「ネームとメイク」。

美大の学園祭で、漫画同人誌を出すことになった、「なつみ」と同回生の「中島」。
描く漫画のネーム(絵コンテ的なもの)を見せ合うために、阿佐ヶ谷で落ち合います。

が、中島はこの日までネームさえ描けずにいました。
なつみにそれをなかなか打ち明けられず、打ち明けたときもなつみに責められ。

でも、少しいじけながら自分は「できる側」の人間ではないと吐露する中島。
それを聞いたなつみも、自分にも苦手なことがあり、その分野では「できる側ではない」と気づき……というお話でした。

とは言え学際の日は決まっていて、間に合わせる必要はあります。
お互いに「できる」分野を「できない」方へ教え合って、そうこうしているうちに以前よりお互いの距離が縮まったよう。

当初はなつみが苦手意識を持っていて、話すことさえなかなかなかった2人ですけど、こうして認め合う仲にまで発展できたのは、いち読者として感慨深さすらあります。よかった。

なつみは何が「できない」のでしょうね。それは読んでのお楽しみ、です。

81~82日目「さらばヒデキ」

81~82日目「さらばヒデキ」。

81日目「さらばヒデキ 前編」

家具販売店を退職した、ヒロトの学生時代からの親友「ヒデキ」。
実家の材木屋を継ぐべく、田舎である山形に帰ることにしました。

材木屋としての彼の初仕事はヒロトの家の修理でした。
なつみが屋根の上から落ちたときの破損箇所の。

ヒロトはこの日、珍しく元気がありませんでした。
その前日に釣り堀の客に「あること」を言われたからです。
ヒロトは遊びに来ていた子どもたちの相手をしていて、遊んでいる中で、その客にぶつかってしまい、キレられた末に、ということでした。

何を言われたか、それは書けません。

そんな元気のないヒロト。
ヒデキは自分が引っ越すから、会おうとしてもすぐる会える距離ではなくなるから、別れの辛さから暗くなっていると思ったようですが、それはヒロトとなつみから即、否定されています。

家を修繕をし、そのときにヒデキがある「やらかし」をします。
が、そういう「ヒデキらしさ」を含めて、今後は気軽に笑い合ったりツッコミを入れたり怒ったりすることをできなくなる、と痛感した3人(ヒロトとヒデキとなつみ)でした。

82日目「さらばヒデキ 後編」

続きで、夜、皆でヒロトたちの家の庭で夕飯を食べることになりました。
ヒデキの妻「サキ」と一人娘の「ツムギ」も呼んで。

サキのある「属性」がここで明らかになりました。
こちらもくどいようですが、詳しく書けません。

先ほど少し触れました、ヒロトが元気のない理由も、ここで明らかになります。
ヒロトがヒデキに話したのですね。そういう他人に言いにくいことも、親友(悪友でしょうか?)なら話せ、またそういう相手が離れてしまうことの寂しさを感じていることでしょう。

話を聞いたヒデキの言葉が何ともヒデキらしいです。最高。
どのような内容の発言だったか、それは9巻を読んでください。

ヒデキも少し前に前職で大変なことがあって、それをヒロトに救われていますから、その恩返し的なこともあったのでしょうね。

物語的に石川が強くなりすぎたことで、ヒデキの存在が邪魔……とまで言ってしまうとあれですが、メタ的な意味合いがありそうな退場劇でした。

82~83日目「カミングアウト!?な芸術祭」

82~83日目「カミングアウト!?な芸術祭」。

82日目「カミングアウト!?な芸術祭」前編

82日目「カミングアウト!?な芸術祭」前編です。

あかりと山田が相変わらず別れる別れないと喧嘩しています。
いつも、2人の間でうまく行かないことがある(あかりの山田への不満が一定以上溜まると?)と、あかりが感情的になって別れると主張し、なつみを巻き込み、なつみがなだめつつ山田のところに連れて行き、山田が謝るなり何なりして仲直りする。
この流れがルーティンとなっています。

今回も仲直りできました。いつものとおり。

しかし、いつもと違う展開も待っていました。
それはあかりが山田のあることを指摘したこと。

その指摘は山田自身も自らの嫌なところと認識していて、また、それは彼が大類やあかりを羨ましく思っている部分でもあります。痛いところを突かれた感じです。

そして、もう一つ、大きなカミングアウトがありました。
あかりが山田に向けて、自分の将来の話をしたことです。

よい話とは思いますけど、場合によっては「あかりと山田の別れ」につながるかもしれない。逆に結婚だってあり得るかもしれません。
そのくらいの大きなことでした。

83日目「カミングアウト!?な芸術祭」後編

83日目「カミングアウト!?な芸術祭」後編です。

学際が始まって、なつみと中島の2人はぎりぎり同人誌制作が間に合い、敷地内で販売を始めます(無許可)。

さっそく何部か売れていて、その中には大類の姿もありました。
ぎこちない2人ですけど、このときのなつみの反応を見るに、大類はまだ彼女を諦める必要はなさそうです。
それが大類本人に伝わればいいですが、何とか伝わって心の距離が縮まって欲しいです。

同人誌は売れてはいますけど、買ってくれている人は皆、2人のどちらか、または両者の知り合いが買ってくれているだけで、知らない人からはまだ1部も売れていません。

そんなとき、ある人がやって来て、一部買ってくれました。

知らない人が初めて買ってくれた! と喜ぶなつみ。

しかし、どうやらその女性は中島の知り合いでした。

中島は、なつみにその女性のことと、その人との関係を述べています。
これが2つ目のカミングアウトです。

どのようなカミングアウトだったかはぜひ9巻を読んでみてください。
話を聞いたなつみが顔を赤くしていましたね。

それは中島にとっても大学に入って初めて話す内容だったそう。
初めて話してくれたことを、なつみは嬉しく思っているはずです。
心を許してくれたのですから。

このカミングアウトは、ヤマシタトモコさんの漫画『違国日記』を何となく思い出しました。

84日目「ばーちゃんmovie」

84日目「ばーちゃんmovie」です。

なつみは、75話「覚醒」で、屋根から落下したときに、誰かに助けられた感覚を持っています。
誰かというと、それは「ばーちゃん」。

ばーちゃんは、なつみが上京して平屋に住むことになったときには既に故人でした。
なので、会ったことも話をしたこともない、知らない人です。
ヒロトからは日頃からたびたび話を聞いて入るものの。

それ以来、彼女は気になっているのでしょう、どのような人なのか、ヒロトに聞きます。
ただ、理由を正直に話すのは「恥ずい」から(彼ならそんなことで何にも言わないと思いますが)、言っていません。

ヒロトとしてもばーちゃんの声を忘れかけていることもあり、PCに映像などの音声データが残っていないか探すことに。

見つかったのか。
見つかったとして、なっちゃんはどのような反応を示したか、ヒロトにしても久しぶりのばーちゃんの声に何を思ったか。
それは9巻を是非。

パステルな三毛猫、かわいい。

85日目「二階堂の苦悩」

そして9巻の最後に収録されている85日目「二階堂の苦悩」。

漫画雑誌『スピリット』のベテラン編集者で、なっちゃんの担当者でもあります。

なっちゃんはスランプに陥って、しばらく漫画そのものから離れていました。
しかしあることをきっかけに再び描き始め、学際も終わったこともあるでしょう、久しぶりに二階堂のもとに漫画作品を投稿していたようです。

それが届けられ、読んだ二階堂氏。
いつも厳しい言葉をかけていた彼、その言葉の強さは、漫画への想いの強さ、なっちゃんへの期待の裏返しでもあるのですが、彼女にはそれが伝わっていない雰囲気がありました。
が、色々あって持ち直した彼女の漫画は、二階堂に刺さったかのかどうだったのか……?

これは9巻を読んで確かめてください。

これでいいなら、いいんじゃない?

51日目「クランクイン」(6巻101ページ)より

二階堂としても、なっちゃんに投げかけた引用部の言葉が、その後の引っかかりになっていたようです。
彼自身、ベテラン編集者ですけど、年齢なりのキャリアなりの悩みはあるようで。

二階堂が何に悩んでいるのか、その点についても、9巻には書かれています。

まとめ

まとめます。

9巻は、8巻の終わりに屋根の上から落下しそうになった「なつみ」のその後を中心に描かれている。やる気が戻ってきて、漫画投稿も再開させる、一歩二歩と進んだ感。
ヒロトは石川と仲が良くなったが、石川がとうとう知ってしまった。どうなるかは10巻以降におあずけ。
また、ヒロトは自らの人生を否定することを言われて凹んでいた。が、自らの人生のピンチでヒロトに救われた親友であり悪友のヒデキに、今度は救われた。
ヒデキは実家の山形に帰ることになり、気軽に会うことがなくなってしまう寂しさ。
学際にて「あかり」と中島の大きなカミングアウト。

というのが、9巻のおおまかなところです。

感想としては、色々と風呂敷を広げたなぁ、ということを思いましたね。
中島のことも、あかりのことも。
ただでさえ、なつみの今後のことや、ヒロトと石川の恋の行方も描かなければいけない上に、中島のこともあかりのことも描けるのでしょうか。ちょっと風呂敷を広げすぎている気がして、他人事ながら心配になります。

記事に書いたことは、あくまでも私個人の意見であり感想です。絶対的なものではありませんので鵜呑みになさらず参考程度に抑えてご覧になってください。

今回の感想に書いた場面を原作で読んでみたいあなたへ

今回の感想はいかがだったでしょうか?
記事では書けなかった部分は、ぜひ9巻を読んでご確認ください。
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ということで、今回はここまでになります。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!

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