漫画『スキップとローファー』の4巻を読んだ感想です。
18, 19, 20, 21, 22, 23話の内容になります。
ネタバレはあまり露骨なことは書いていないはずです。ただアニメ2期の内容には触れますので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。
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漫画『スキップとローファー』第4巻
| 作品名 | スキップとローファー |
| 作者 | 高松美咲 |
| 単行本1巻発行日 | 2019年01月23日 |
| ジャンル | 青年、学園、恋愛 |
| 発行社 | 講談社 |
| レーベル | アフタヌーンKC |
| 巻数 | 既刊12巻 |
スキロー4巻について。
発売日は2020年8月21日です。
3巻の発売日が2020年2月21日でしたから、4巻発刊までは6ヶ月の間隔があります。
話数は18話から23話が収録されています。具体的には18話「バタバタの文化祭準備」、19話「ポロポロのダンス」、20話「ワイワイの文化祭<1>」、21話「ワイワイの文化祭<2>」、22話「ワイワイの文化祭<3>」、23話「ワイワイの文化祭<4>」です。
みつみのみつみたる
「美津未」(以下、「みつみ」表記)の、彼女一番の魅力がはっきりとわかる描写がこの巻にあります。
それは19話「ポロポロのダンス」の最後です。ページで言うと51ページ。
「多少ド派手に転ぶことが多い人間だけど」
「そのぶん起き上がるのもムチャクチャ得意なんだから!」
このセリフですね。
岩倉美津未というキャラクターを端的に表しているセリフではないでしょうか。
その前18話から物語は文化祭に突入しています。
みつみは生徒会の一員として、学校全体の文化祭の準備に駆け回っていて、クラスの出し物には基本的には参加できません。
クラスではミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』をすることに決まっています。
準備が進む中でみつみは、充実した文化祭にしたい、文化祭を楽しみたいという思いからか、クラスのことまで手伝おうとしたことで、自分のキャパシティを越え、失敗してしまいます。
志摩くんのフォローもあって、みつみはすぐに復活して、前を向こうと立ち上がるのですね。
上記の台詞はそのときのもの。
スキローは「自己肯定感」が大きなテーマの一つになっていると個人的に感じています。
自己肯定感が最も強い人間がメインキャラクターであるみつみです。最強かつ最凶。
一方で彼女の周りにいる人物、とりわけ志摩くんとミカ、2年になってから登場するキャラもですが、基本的に自己肯定感が低めに設定されています。
みつみと比べれば、たいていの人は自己肯定感が低くなるとは思うのですが、対比として低く設定されていることもあると考えられます。
みつみの強さは、自分の自己肯定感の高さだけでなく、自分の弱さや弱点もわかっているし、正面から受け止める度量があることなのでしょうね。
それがこの文化祭準備のエピソードで、よくわかります。
自らの欠点を受け止める度量を含めて、彼女の自己肯定感の強さでしょうし、子どもの頃から環境に恵まれてきた証でもあるのでしょう。
志摩くんの変化
4巻での大きな出来事は志摩くんの「変化」ですね。
彼の変化について以前、当サイトで記事にしたことがあります。
下にリンクを貼った記事がそれ。
アニメ2期のネタバレにはなるので、避けたい場合はリンクを踏まないようお気をつけください。間違って踏んでも内容を読まないにお願いします、避けたい場合は。
読んでもいいよという方がいらしたら是非、ご覧になってください。
上に関連したことで言いますと、彼はみつみのことを心配して元気づけようとしています。
心配して元気づけようとしていると言いますか、過去の自分に照らし合わせて同情していると言った方が正確かもしれません。
無意識に志摩くんはみつみを下に見ている感じがします。この辺りの彼の思考は。
何でもまっすぐ当たりすぎて正面衝突しては傷ついているみつみ。一言で言えば不器用。
周りをよく見て、するするすり抜けるように何でも器用に、そして華麗にこなす自分。実際は逃げていることが多いのですが。
ところが、そんな心配や同情を余所に、みつみはちょっと泣きましたけど、すぐに復活していました。
自分を曲げることなく、自分らしさを貫きつつも、よりよくする方法を見つけようと、立ち上がります。
そんなみつみの強烈なポジティブさに、最初、彼女を心配・同情していたはずの志摩くんが元気づけられているのですよね。
みつみのその行動は、幼少期はまっすぐだったのに母親によってそれが歪められ、自分を無くしてでも周りの求める志摩聡介と変わっていった、志摩くんの生き方と考え方へのカウンターでもありました。
みつみはそんなことをまるで意図していませんけど。
志摩くんには今まで出会ったことのないタイプの人間のはずで、彼は大きな影響を受けます。
ということがこの5巻と6巻以降でよくわかります。
誠のフォローがいい
文化祭には、みつみの他のメンバーにとっては中学までの友だちとの再開の場になっていました。
さすがに文化祭を見に、石川県から東京まで来られる子はいないでしょうから、みつみの友だちは一人も来ませんでした。
20話「ワイワイの文化祭<1>」で特にフォーカスされていたのは「久留米誠」の中学時代の友だちです。
陰キャの子たちですね。
中でも誠と仲のいい「村重結月」を紹介する流れになったとき、誠の中学の友だちは「引いて」しまうのです。
結月はスクールカーストの最上位にいることが、一目でわかるレベルで容姿に優れた人、陽キャですから、彼女たちが気後れしてしまうのは仕方がありません。
彼女たちの気後れからの引く行動は、1巻でしたっけ、皆で映画館に行くエピソードで、誠が結月に対してしていた反応のリピートでした。
旧友の反応に気づいた誠が、結月がどんな人か、どれだけ普段に自分のことを思ってくれているのか、結月の今を、一所懸命に伝えようとしていました。
そんな誠に、結月も嬉しそうに反応をするのですね。
このやり取りはとても救いがあって、個人的に5巻の中でも好きです。
あの絵ではあの犬がヨークシャーテリアには見えない。
そんな不器用さが何とも結月らしい感じがして、そこも好き。
2人はとてもいい関係を築けていてよいです。
兼近先輩
志摩くんが5巻で変わります。
その大きなトリガーはみつみの言動でした。
それともう一人、彼に影響を与えた人物がいるように思います。
それが「兼近先輩」です。
「兼近鳴海(かねちか・なるみ)」。
5巻では演劇部の部長でしたっけ、初登場時は次期部長だったような。
兼近先輩は志摩くんを演劇部に引き入れようとしている人で、みつみに志摩くんが元子役であることをバラした人でもあります。
兼近先輩は演劇が大好きな人で、演者ではなく作家になることを目指しています。
21話「ワイワイの文化祭<2>」では、志摩くんが先輩に「最終的な目標」を尋ねます。
その答えがよかったです。
「ご飯を食べる 出勤する みたいな毎日の営みに到達点ってあるのかな」
先輩はこのように答えました。
好きなことで飯が食えたら最高ということですよね。
考え方として、好きなことを仕事にしたくない、ということもあろうかと思います。
先輩は前者の考え方のようです。
あれこれと行動の理由を考えてしまう志摩くんへの、こちらも強烈なカウンターになったことでしょう。
このやり取り(みつみの上のセリフも、です)が22話「ワイワイの文化祭<3>」での、志摩くんの「この感情は嫉妬だ」のセリフにつながっていきます。
過去に何があったとしても、君が今、芝居をやりたいのならやればいいじゃないか、と兼近に言われたように思ったのかもしれません。
以上がスキロー4巻の感想です。
本文に書いたことはあくまでも私個人の感想です。絶対的に正しい意見ではありません。鵜呑みになさらず参考程度にご覧になってください。
4巻原作で読んでみたいあなたへ
今回の感想はいかがだったでしょうか?
ぜひ、あなたも4巻をお手にとって読んでみてください。
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ということで、今回はここまでです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!




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