『スキップとローファー』の8巻を購入しました。読んだ感想です。
話数にしますと42, 43, 44, 45, 46, 47話が該当します。
ネタバレに関しては激しいネタバレをしていないつもりです。しかしアニメ2期に関わる内容ではありますので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。
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漫画『スキップとローファー』第8巻
| 作品名 | スキップとローファー |
| 作者 | 高松美咲 |
| 単行本1巻発行日 | 2019年01月23日 |
| ジャンル | 青年、学園、恋愛 |
| 発行社 | 講談社 |
| レーベル | アフタヌーンKC |
| 巻数 | 既刊12巻 |
漫画『スキップとローファー』の単行本第8巻。
発売日は2023年1月23日。
7巻の発売日は2022年6月22日ですので、間隔が7ヶ月空いていたことになります。
おおよそ6ヶ月から7ヶ月、期間が空く発刊ペースになっているでしょうか。
話数的には42話から47話までが該当します。具体的に言いますと、42話「ドギマギのお付き合い」、43話「ちぐはぐの気持ち」、44話「くしゃくしゃの心」、45話「ザワザワの新生徒会長」、46話「ぽかぽかのピクニック」、47話「ぱらぱらの雨」です。
志摩くんと!!
7巻の最終盤に「美津未」(以下、「みつみ」表記)は志摩くんとの関係を変化させました。
友だちより親しい関係に。
しかしその蜜月期は長くは続かず、何と46話「ぽかぽかのピクニック」で終わってしまっています。
この件の詳しいことは以前、当サイトで記事にしています。下に貼ったリンク先の記事をあわせてご覧になってください。
人として
関連して、みつみは、志摩くんとあれになった直後に重要な告白をしていました。
その告白は、端的に言えば、志摩くんを「人として好き」だという内容でした。
該当ページは146ページ。
この「人として好き」については9巻でより詳しく説明されています。
9巻を読むとよくわかるのですが、みつみの2度目の告白は、志摩くんにとって最初の告白以上に重要な意味を持つと思います。
8巻では彼自身、「好きの種類」について確信を持てずに悩んでいます。
子役時代からの友だち「クリス」に相談していた悩みは、たぶんそういうことでしょう。
8巻時点では、自分自身何に悩んでいるかわかっていないため、みつみや周りに対して中途半端な態度を取ってしまい、結果、自分自身を含めて人を傷つけることにもなりました。
9巻で確信するに至るまでその件に悩み続けることになります。
8巻のことがあったから気づくことができたとも言えそうで、みつみにとって(志摩くんにとっても)辛いことではありましたが、後に「あの苦悩があったから今がある」と思えるのではないかなと考えています。
ただ8巻時点での志摩くんは大いに悩んでいますね。
次の9巻で、8巻における悩みは解決に向かいそうでしたが、解決したことで新たな悩みも生まれるはずで、彼の悩み自体、形を変えつつも物語の最終盤まで続くのではないかと個人的には考えています。
抽象的な言葉ばかりで申し訳ありません。具体的に書くと大きなネタバレになりそうで。
自己肯定感
この『スキップとローファー』という作品の大きなテーマに「自己肯定感」があるように思います。
志摩くん、氏家くん、八坂さん、8巻のキーになっている人物は、みつみを除いて全員、この自己肯定感が低いキャラクターです。
志摩くんは母親のことがあります。母親は自分が望む子どもであることを息子に求めていて、口答えを許さず、ときに暴力を振るうこともあったようです。
氏家くんは、中学までも陰キャとして陽キャの陰に隠れていたけど学力の高さで将来見返してやると思っていたのに、高校で進学校に進むと、陽キャにもかかわらず勉強もできる人が少なからずいることを知ってしまいました。自尊心が崩壊気味。
八坂さんは彼女の口から直接の言及はまだないものの、家での様子を見るに、親とうまく行っていない(親が子に対して無関心?)様子をうかがえるコマがありました。
その点、みつみは幼少期から家でも可愛がられ、中学までも皆仲良し、高校では石川県から東京に出て周りに知り合いが一人もいない状況でしたが、そこでも志摩くんや結月といったカースト最上位にいそうな人を早々に味方につけることができたし、定期テストで学年1位にもなっている。
性格も明るく純心で、周りに気を使えて、8巻では生徒会長にもなった。
志摩くんや結月のように外見に優れている訳ではなく、運動も苦手ですけど、その他はほぼ完璧な人なのですよね、みつみは。
色々な意味で学校で上位にいる人です。周りから羨まれるレベル。
とりわけ自己肯定感の低い人には、みつみは眩しく見えることでしょう。
しかしだからと言って、みつみ本人的に万事上手くいっているか、というと話は別です。
彼女からすれば、何もかもが上手くいっていた訳ではありません。8巻ではむしろ上手くいかないことばかりでした。
例えば、生徒会では氏家くんとうまく人間関係を築けず(8巻を契機に仲良くなりますが)、中間試験では今までで一番成績が悪く、志摩くんとも上手くいかずああいう結果になり、志摩くんとの「ある出来事」から(みつみが「鉛」に例えるほど)固く重い言葉を、八坂さんによって浴びせられました。
八坂千笑璃という人
みつみの高校2年時のクラスメイトの一人「八坂千笑璃(やさか・ちえり)」。
八坂さんのキャラは、作中の言葉を使えば「ぶりっ子」です。45ページより。
男子生徒にはいい顔をし、女子生徒とは距離を置く。
言い換えると、(とりわけ女子慣れしていなさそうな)異性に好かれやすく、同性から嫌われやすいタイプです。
彼女は鋭い観察眼があります。妙に達観していると言いますか。
先ほど紹介しました、みつみが「鉛」と形容した発言も彼女の口から発せられています。
その指摘は、読者にも刺さったことでしょう。
作品はどうしてもメインキャラクターであるみつみ視点で描かれがちだから。そして、他人の目、みつみと親しくない人の目には、みつみがどう映っているかを、作中では多く描かれてこなかったからです。
八坂さんは志摩くんの女性版のような人物です。
志摩くんは「人たらし」、男女問わずに敵を作らないよう立ち回るタイプ、八坂さんは「男たらし」ですので、まったく同じではありませんけれども。
共通点と言えば、自己肯定感の「低さ」です。
2人とも異性から興味を持たれる意味での苦労はないでしょうから、自己肯定感が高い人だろうと周りは見てしまいがちと思います。
ところが2人とも低いのですよね。
おそらく、2人とも親からの愛を受けていない、親からの愛に飢えているところに、自己肯定感の低さの根っこがあるのでしょう。
上にも書きましたように、志摩くんはこれまでも母親から、彼女の自己満足や自己顕示欲を満たす道具のように利用されていたみたいです。
八坂さんの私生活は、コマに断片的に描かれているだけなので、はっきりしないものがあるものの、親(父親?)と上手くいっていない感じが強く伝わってきます。
なので2人の、自己肯定感の低さと、親から注がれる愛情の少なさ・無さは、リンクしていると私は思っています。
だからこそ、志摩くんは学校でも人に受け入れてもらいたいがために、人から望まれる志摩聡介であろうとし、八坂さんも特別視されたいから男の喜びそうな言葉や仕草を取るのだろうと。
今後、みつみがそんな八坂さんさえ感化させるのか。
「絶対的に合わない人間」がいることを知るのか。
この点は個人的な今後の注目ポイントの一つになりそう。
今回の考察の場面を原作で読んでみたいあなたへ
今回の考察はいかがだったでしょうか?
強烈なキャラクターで、さすがのみつみの扱いに苦労しそうな八坂さん。彼女のビジュアルやどのような人物かを具体的に知りたい方はぜひ本作を読んでみてください。
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ということで今回はここまでになります。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます!




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