『めぞん一刻』のヒロイン「音無響子」は、笑顔が素敵で、清楚、丁寧な言葉づかいをしている女性です。
一方、感情の激しさ、猛々しさも同時に持ち合わせていて、普段とのギャップが激しい人でもあります。
怒っているときやムキになっているときなど、感情が大きく振れていると言葉遣いも変わって、「暴言」や「きつい言い回し」になることもしばしばです。
響子さんが、「五代」くんを始めとした一刻館の住人たちに向けて言い放った感情的な言葉、暴言、失言(心の声を含む)をランキング形式で紹介します。
ネタバレについてはバレ要素が含まれています。バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。
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『めぞん一刻』音無響子の言葉遣い
| 作品名 | めぞん一刻 |
| 作者 | 高橋留美子 |
| 単行本1巻と最終巻発行日 | 1982年5月1日、1987年7月1日 |
| ジャンル | 青年、恋愛、ラブコメ |
| 発行社 | 小学館 |
| レーベル | ビッグコミックス |
| 巻数 | 全15巻(単行本) |
『めぞん一刻』は高橋留美子さんによるラブコメ作品です。もはやクラシックと呼ばれるレベルの昔の物語ですけど、今読んでも、そして何回読んでも感動する名作中の名作です。
冒頭でも書きましたように、今回は「音無響子」が、「五代裕作」ら一刻館の住人たちに向けて言い放った言葉、あるいは心の中の言葉のうち、暴言やきつい言い回し、失言をランキング形式で紹介します。
本稿では、あくまでも本作を考察するためのランキングです。
彼女の感情の激しさと普段とのギャップを基準に選出しています。
暴言ランキング
響子さんの暴言ランキングです。
選出基準
ランキングの選出基準を設けます。
- セリフの破壊力:相手がどれだけ落ち込んだか
- 希少性:普段の言葉遣いとのギャップ
- セリフの本気度:感情が制御不能になった度合い
以上です。色々書きましたけれども、結局は私の主観で選んでいますので、皆様にとって納得のいくものかはわかりません。
私のチョイスはこうですよ、というだけのものです。
『めぞん一刻』をお好きな皆さんも、ぜひどのセリフ、どの場面が選出されるか、思い出してから、あるいは思い出しながらご覧ください。
また、順位上位の発言のいくつかは、物語の展開上重要な局面でのものです。つまりネタバレになりかねないものになっています。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願い致します。
13位 うるさい
13位からスタートさせましょう。12位は「うるさい」です。
- セリフ:うるさい
- ターゲット:千草律子(響子の母)
- 登場シーン:3巻「PART♥8 私は負けない」195ページなど
こちらは数回登場します。
どれも母親の「千草律子」に言っています。
12位 なによ。あたしより風呂つきアパートの方がいいっていうの…
12位からスタートしましょう。
- セリフ:なによ。あたしより風呂つきアパートの方がいいっていうの…(心の声)
- ターゲット:五代
- 登場シーン:10巻「PART♥4 バラ色の人生」83ページ
五代くんが大学を卒業を機に一刻館を出ていこうとしていると知った響子さん。五代くんが一刻館にいたのは管理人さんがいたからだと一の瀬さんに言われた彼女が、僻んで、自分と風呂つきアパートを比較しているセリフです。
暴言というより可愛らしさがあります。
11位 あたしのどこが不足だってのよ
11位です。

- セリフ:あたしのどこが不足だってのよ(心の声)
- ターゲット:五代(と彼の両親)
- 登場シーン:9巻「PART♥1 青田枯れ」20ページ
五代くんが大学時代のこと、就職活動をスタートさせるときに、彼は実家の定食屋を我が物にしようと画策し、実家に戻ります。
そんな事情を知らない一刻館の面々が、響子さんとの結婚を認めてもらうために帰郷したのでは、などと言うものですから、響子さんもその気になってしまいます。
でも、私は結婚するなんて言っていないし、付き合ってさえいないのに困る、と悩みながら彼の帰りを待ちます。
後日、彼が帰って来るなり「ダメでした」と言ったことに対する、彼女の反応が「…あ、あたしのどこが不足だってのよ」です。
自意識過剰なのですけど、それっぽいことを住人に言われていますし、好き合っていることも事実ですから仕方ない部分もあります。
でもこの響子さんのセリフは滑稽でありつつも、彼女が外見や人間性に自信を持っていることも伺え、彼女の地の見える貴重な暴言シーンです。
10位 しばらく口きいてやんないんだからっ
10位です。
- セリフ:しばらく口きいてやんないんだからっ(心の声)
- ターゲット:五代
- 登場シーン:6巻「PART♥3 BACHAN IN TOKYO」50ページ
実際にはサブタイトルのBAの「A」の上部に「―」が入ります。なので読みは「バーチャン・イン・トーキョー」です。
6巻2話で、五代くんが合コンで知り合った女の子をホテルに連れ込もうとしているところを、響子さんが目の当たりにしたことに対して、3話でも引き続き怒っています。
言っている言葉そのものは暴言というほどのことではないかもしれませんけど、その内容・行動的にランク入りです。
9位 大っ嫌いっ
9位です。
- セリフ:大っ嫌いっ
- ターゲット:五代
- 登場シーン:6巻「PART♥7 プールサイドのキスマーク」144ページ
五代くんの友だちの「坂本」が恋人のフラれます。五代くんが彼の家に呼ばれ、そのまま夜中まで付き合ったため泊まることになり、一つのベッドで並んで寝ていたところ、寝ぼけた坂本くんが五代くんに唇を吸い付け、キスマークをつけてしまいました。
その翌日、五代くんのお祖母ちゃんのおごりで、一刻館の皆でプールに行くことになり、そこで響子さんが彼のキスマークを見つけて、女性とそういうことをしたのだと思い込んだ彼女が「大っ嫌いっ」と言いながら彼に噛みついている場面です。
「大っっ嫌い」と、14巻「PART♥10 好きだから…」199ページでも言っています。こちらはまたニュアンスが異なります。
8位 バカ・アホ
8位は「バカ」や「バッカ」、あるいは「アホ」です。
- セリフ:なによバカっ!!
- ターゲット:五代
- 登場シーン:7巻「PART♥4 落ちていくのも」84ページなど
「バカ」は多く出てきます。バカが6回、画像のようなバッカが3回、アホも3回で、合計すると12回登場しました。
本作で最初に登場した暴言も「バカ」でした(2巻「PART♥9 ケガの功名争い」177ページ)。響子さんが上半身裸になっているので画像掲載は自重しています。
画像の場面では、五代くんがガールフレンドの「七尾こずえ」と別れようとしたのですが、言う前にこずえちゃんが手編みのセーターをプレゼントするものですから言えずに帰ってしまいます。
そんな彼に対して嫌味を言った響子さんに、彼が自室で「ばっきゃろーっ!!」と叫ぶと、真上で屋根の修繕をしていた響子さんが聞いてしまい、大喧嘩に発展しました。
口喧嘩が喧嘩別れになったときの捨て台詞です。
次の順位から上位は、物語全体から見ても重要度の高い場面のセリフです。未読の方にとってはネタバレになりかねないものになっていますので、ご注意ください!
7位 いくじなし。卑怯者。女たらし。浮気者。最っ低男。
7位です。
- セリフ:いくじなし。卑怯者。女たらし。浮気者。最っ低男。
- ターゲット:五代
- 登場シーン:14巻「PART♥10 好きだから…」201ページ
話は前後しますが6位と5位、3位と同じ場面で、それらより少し後のシーンになります。
まさに言いたい放題です。
3位の響子さんの発言を受けて、平手打ちをしようとした五代くん、でもそれをせずにいると、彼女が立て続けに吐き出した言葉が7位です。
この後、五代くんは本作2度目の「平手打ち」を彼女にしますが、そっと手を置く程度のものバチーンという、響子さんが彼にするものとは全く違うものです。
6位 あんなグズでいい加減な男!!
6位です。
- セリフ:あんなグズでいい加減な男!!
- ターゲット:律子、五代
- 登場シーン:14巻「PART♥6 出たとこ勝負」116ページ
こずえちゃんとキスをした、プロポーズをしたと、立て続けに行き違いがあり、勘違いをしたまま一刻館を出て、実家に戻ってしまった響子さん。
母の律子さんが、家柄も人柄も良い「三鷹瞬」が結婚について前向きになってくれていたのに、ぐずぐずしているからフラれるのだと指摘したときに、返した言葉がこちらです。
リストに書きましたように、響子さんの言う「グズでいい加減」とは五代くんのことですので、律子さんとは会話が噛み合っていません。
要するに律子さんはこのときまで、娘と五代くんの関係を知らなかったのですね。
ですがこの発言で、彼女は五代くんの存在を知ることになり、これを機に名前を覚えました。
5位 おやんなさい。好きなだけ
5位です。
- セリフ:おやんなさい。好きなだけ
- ターゲット:五代
- 登場シーン:14巻「PART♥10 好きだから…」199ページ
5位の場面と同じシーンです。
五代くんが6号室の「六本木朱美」とラブホテルを出てきたところを、こずえちゃんに見られ、こずえちゃんが響子さんにそのことを伝えてしまいます。
響子さんは朱美さんの働く「スナック茶々丸」に出向き、彼女に確認を取るとそれは事実だと答えます。
ショックを受け固まった響子さん。直後に五代くんたち他の住人も来て、そのことを響子さんが知ってしまったことを聞いた五代くんが、自分は誤解を解くべく説明しようとしたのですが、彼女は聞く耳を持たずにそのように返しました。
「おやんなさい」は「やればいい」の意味です。肉体関係を結びたければ結べばいいでしょ、ということですね。
4位 この甲斐性なしの貧乏人
4位です。
- セリフ:この甲斐性なしの貧乏人(心の声)
- ターゲット:五代
- 登場シーン:9巻「PART♥9 ひとつだけお願い」186ページ
五代くんがクリスマスに人形劇のアルバイトをすることになりました。響子さんも一緒に。
その帰りにおでん屋の屋台で二人で呑み、彼がそのバイト代で奢ろうとしたのですがバイト代をバイト先に置いてきてしまい、響子さんが支払うハメになったときのセリフです。
「この甲斐性なしの貧乏人」は人形劇のセリフでもあり、それをリアルでも言ったという。心の中ですけど。実際に彼に言わないだけ温情があります。
3位 ヒモになればいいのよ!!
3位です。
- セリフ:ヒモになればいいのよ!!
- ターゲット:五代
- 登場シーン:14巻「PART♥10 好きだから…」200ページ
4、5位と同じ回、同じシーンです。
朱美さんが、五代くんと体がつながったって心はバラバラなんだから(ラブホテルから出てきても)何もなかったことと同じだと言うものですから、響子さんの怒りの炎に油を注ぐこととなり、この暴言が飛び出しました。
2位 あんのガキ~
2位です。
見出しのセリフだけでどの場面かわかる方も、本作をお好きな方なら多いことでしょう。

- セリフ:あんのガキ~(心の声)
- ターゲット:八神
- 登場シーン:9巻「PART♥8 ロング♡グッドバイ」151ページ
五代くんが響子さんの母校に教育実習をすることになり、そこで「八神いぶき」に好かれます。
八神が一刻館の5号室に泊まり込もうとし、どうしても引かないものですから、響子さんが管理人室に泊めてあげ、夜中に二人きりになったときに、「あなたの貞操が」などと説得をするのですが、何も効かなかったどころか、逆に響子さんが五代くんのことに興味がない的なことを言うハメになってしまいます。
それを翌日、洋服を洗濯をしながら、夜のことを思い出し「あんのガキ~」となりました。
1位 落ちこぼれなんて……
栄えある、ではないですが1位です。
見出しだけでどの場面かがわかった方は、相当な『めぞん一刻』好きだと思います。
- セリフ:落ちこぼれなんて……
- ターゲット:一の瀬(五代)
- 登場シーン:12巻「PART♥9 菊と積木」162ページ
管理人室に遊びに来ていた一の瀬さんに、響子さんが1年なんてあっという間と語りかけると、ぼ~っとしている間に乗り遅れたり落ちこぼれたりするから月日の流れは怖い、と一の瀬さんが返します。
すると響子さんは「落ちこぼれなんて…… 夏に資格をとれば一人前になれるんですから…」と反論をしたのです。
会話の流れと一の瀬さんの表情からして、彼女は五代くんのことを言っていなかったと私には読めます。
あくまでも一般論として、取り残されたり落ちこぼれたりするのはあっという間だと言っていただけなのですが、響子さんはそれを五代くんのことと受け取って返しているのです。
響子さんは、五代くんは落ちこぼれじゃないと言ってはいるのですけど、落ちこぼれ=五代くんと思っているからこそ、そのような返しになっているので、結構なレベルの失礼な発言と思います。
暴言のパターン分析
以上にランキングで挙げたセリフから、暴言が生まれる響子さんの心理的な構造を分析してみましょう。
いくつかパターンがありそうに思います。
五代くん・家族
暴言を直接発した場面を見ますと、話す相手や内容の相手がほぼ「五代くん」です。
それか母・律子さん。
つまり関係の親密度と暴言が密接に関係していることがわかります。
愛する人も親も、一番好きな人であり一番憎んでいる人、感情が強く揺れ動きやすい相手であり、最も心を許している相手です。
だからついついきつい表現をしてしまいがちになる。
これは「甘え」が反映されたと言うこともできそうです。
1巻にはない
1巻には暴言や失言が1回も登場しません。
1巻に暴言がないことは当然に思います。
響子さんが、一刻館の管理人として新たに就任したことを、住人たちに告げるためにアパートに訪れたところから物語が始まります。
そこから彼らとの共同生活が始まるので、人間関係がまだ構築されていないのでしょう。心の距離感があるので、極力丁寧な発言をしようと意識的に取り組んでいる可能性を見出だせます。
同時に、作者の高橋留美子さんが、響子さんを始めとした主要登場人物のキャラクターをまだつかみきれていないこともありそうです。
2巻くらいからつかめてきた。あるいは物語を動かすためには、キャラたちを動かす必要があるから、意識的に響子さんの言葉遣いも変えていった可能性です。
また、6巻と7巻、9巻と10巻に多めに出てくる他は多くはないようです。
それぞれの巻で何が起こっているかと言いますと、6巻では五代くんに女の影(キスマーク)を見つけ、7巻では五代くんと物語始まって以来初の大喧嘩をしていますし、9巻は八神が出てきて響子さんをライバル視・敵視していて、10巻では三鷹さんからのプロポーズ(と五代くんが夜遊びをする)されたことで、いずれも彼女が心を大いに乱されている巻でした。
社会的タブーを侵す言葉
4位と3位の2つ「貧乏人」「ヒモ」という言葉は非常に現実的で重い言葉です。
1位の「落ちこぼれ」もそうでしょう。
もちろん、挙げた言葉はできるだけ言わない方がいい、言うべきではない言葉たちです。
しかし、この言葉が彼女の口から出たベースには、彼女が五代くんのことを好きだから、彼の将来を案じている・心配しているから、という想いがある点は忘れてはいけないでしょう。
単なる罵倒とは意味が異なるということです。
そして、思ってもみない重い言葉をつい言ってしまうくらい、彼女が追い詰められていた、という点も留意すべき点です。
とりわけ「ヒモ」発言のときは、彼女が三鷹さんと五代くんのどちらを選ぶかという人生最大級の選択を終え、つまり五代くんを選んだのに、その五代くんに他の女性の影がいくつも感じ取れた場面です。
少し前まで、自分が選ぶ立場にあったのに、いつの間にか立場が逆転していて、自分が選ばれる立場やフラれる可能性のある立場になっていた(事実そんなことはないのですが、行き違いから彼女はフラれたと考えています)。
三鷹さんは既に結婚相手と出会い、話が進んでいるため、今更あちらに戻るなんて都合のよすぎることはできない。
そして、昭和の時代的に言えば、二十代後半で、未亡人、資格も、職歴も特に積み重ねていない女性は、令和の現代以上に、独りで生きていくための道は狭いでしょう。
時代感覚で言っても、昭和の当時は女性20代半ばまでには結婚・出産しているものだ、みたいな昔ながらの考え方が現代以上に支配的だったはずですから、なおさらです。
その点は、作中で多く語られていないものの、読者が思っている以上に彼女は切羽詰まっていたかもしれません。
自己防衛と嫉妬
五代への好意を認めまいとする「自己の否定」、またはライバルに対抗するための「独占欲」という、響子さん自身の感情の弱さが露呈した瞬間が、暴言として表現されているようです。
例えば、10位「あたしのどこが不足だってのよ(心の声)」は、自己肯定感の危機に陥っています。
五代の両親に結婚を認められない焦りが、自己の価値を問う切実な心の声となって発露しました。
先ほど書きましたように、五代くんは結婚の話をしていたのではなく、自分が実家の定食屋を手に入れてしまおうとしたのですが、既に彼の姉夫婦が引き継ぐ話が進んでいて、彼が踏み入ることができませんでした。
その結果として「ダメでした」だった発言なのですけど、事情を知らない彼女は、自分が彼の結婚相手として認められなかった意味での「ダメでした」と受け取っています。
それを受けて、絶望や嫉妬、悔しさの発露としての「あたしのどこが不足だってのよ」です。
謙虚に振る舞っていますけど、実のところ自信があった、自分が五代に好かれる立場、自分が五代くんを選ぶ立場と思っている、とも言えそうで、彼女の人間らしさがよく表れています。
また、好きな男性のご両親に認めてもらえなかった自分自身への自己防衛の言葉とも言えそうです。
9位 「しばらく口きいてやんないんだからっ(心の声)」は、他の女性に手を出そうとしたところを見た末の嫉妬から来ている行為です。
五代くんを恋愛相手として認めている証拠、となっている発言と言えるでしょうし、彼への「甘え」とも言えます。
だって、「しばらく」ですから、しばらく間を開けたら今までどおりの関係に戻してあげる、と言っているので。関係修復が前提にある可愛らしい、甘え発言と受け取れるでしょう。
2位の「あんのガキ~」発言は、五代くんを巡る恋愛において、女子高生の「八神いぶき」を恋敵、ライバルとして見ていて、彼を独占したい想いの表れでしょう。
しっかりと張り合っている様子も散見されましたから、普段の丁寧な話し口調とは裏腹に、彼女は感情の弱さがあるのですよね。それが露呈した場面と言えそうです。
9巻時点で響子さんは20代半ばですからね。八神は高校3年生と思いますので、17歳(誕生日が来ていれば18歳)ですから、それほど年の差はないのですよね。
響子さんは結婚は早めでしたけど、初恋を実らせているため、場数が豊富な訳でもありませんし。
最終局面
6位の「いくじなし。卑怯者。女たらし。浮気者。最っ低男。」 と5位 「おやんなさい。好きなだけ」、先ほど触れました「ヒモ」もそうですね。
これらの発言はすべて14巻のもの。五代くんとの恋愛が架橋、物語全体でもクライマックスを迎えようとする場面です。
当然ながら、響子さんにとって、作中最も余裕がない場面なのですね。
そんな状況下での発言ですので、普段から五代くんに対してそのようなことを言っている・思っている訳ではないでしょう。
しかし、思ってもいないことを考える訳もありません。
母・律子への「うるさい」だったり、五代くんとの喧嘩時によく出てくる「バカ」だったりの発言を見ても、普段の彼女は「口が悪い」ことは確かでしょう。公の場、仕事上(一刻館での管理業)では口にしないだけで。
その意味で、1位の「落ちこぼれ」は、意図せずに口に出ている暴言=失言で、珍しい場面と言えそうです。
それでも、これまでは理性が勝っていた部分が大きく、言葉遣いも抑制されていました。
が、五代くんへの強い期待と愛情があったがために、裏切られたときにはここまで強烈になった、ということと受け取れます。
そして、精神的な拒絶の言葉が6位だとすれば、5位の「おやんなさい」は肉体的な拒絶と呼ぶこともできるかもしれません。
そのくらい怒っているということでもありますし、そのくらい彼を好きだということでもあります。裏返しで痛烈な言葉になっているのですね。
まとめ
まとめます。
『めぞん一刻』の響子さんの暴言の数々は、単なる感情の爆発ではなく、彼女の複雑な人間性と、五代くんとの関係が深まるにつれて生じた葛藤の記録にもなっている。
彼女の激しい感情の起伏があったからこそ、読者は彼女を魅力的な女性と見ることができたし、生きているかのようにも思えたのではなかろうか。
音無響子というキャラが人気となった理由がここにあるのかもしれない。
というのが、私なりの解釈と感想でした。
本文に書いたことは私の個人的な意見や解釈でしかありません。決して情報を鵜呑みになさらず、参考程度に抑えて受け取ってくださると幸いです。
ということで、今回はここまでになります。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
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