『ひらやすみ』の「なつみ」が苦手?理由を考察

ひらやすみ
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漫画『ひらやすみ』の登場人物に美大生の「小林なつみ」がいます。
主人公「生田ヒロト」の従姉妹で、大学入学を機に山形県から上京した18歳です。

ネット検索をかけると、なっちゃんを苦手、または嫌いと思う読者がいるようです。
嫌われている理由を考察しています。

ネタバレは露骨なものは避けています。しかし緩いバレ要素はありますので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。

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『ひらやすみ』のなつみ

作品名ひらやすみ
作者真造圭伍
単行本1巻初版発行日2021年9月15日
ジャンル日常系、恋愛、ヒューマンドラマ
発行社小学館
レーベルビッグコミックス
巻数既刊9巻(2026年1月時点)

『ひらやすみ』の主人公は「生田ヒロト」。
初登場時29歳の、フリーターの男性です。
ひょんなことから仲良くなったお婆さん「和田はなえ」さんの死後、彼女の持ち家の古い平屋の一軒家を譲り受けています。

譲り受けた翌春でしょう、従姉妹の「小林なつみ」と2人暮らしをしています。
ヒロトたちからは「なっちゃん」と呼ばれています。
なつみは山形県出身です。高校卒業後ストレートで美術大学に合格し、入学を機に東京にやって来て、ヒロトと2人暮らしをすることになりました。
家事のほとんどをヒロトがしている様子。皿洗いはなつみの担当のようですが。

なつみを嫌い・苦手

検索エンジンの検索窓に「ひらやすみ なつみ」などと入力すると、「嫌い」なるワードが検索予測に提示されます。
ということは、「ひらやすみ なつみ 嫌い」というワードでネット検索をかけている人が一定数いらっしゃる、ということでしょう。

私が読んでみて、読者がなっちゃんのどういうところを嫌い、あるいは苦手と感じているのかを、次の項目から書いています。

私はどう思っているか

その前に、私はなつみをどう思っているのか、を書いておきましょう。

私は嫌いではないですね。苦手でもありません。
特別好きでもないですが。

ただ、嫌いとか苦手とかと感じる人の気持ちも、わからなくないかなとも思います。

苦手なところ

ここから書くことはあくまでも私なりに調べた結果、勝手にそう思っているだけのことです。
ファンやネットの総意などと言っているものではありませんのでご注意ください。

なつみを苦手と思っている人は、彼女のどのようなところにそれを感じているのか。

それはおそらく「なつみが”わがまま”」に映るところではないか、と私は思っています。

例1:家に不平

例えば、家に着いたときの感想が「ボロ(中略)タワマンがよかった…」でした。(1日目(1話目のこと)「ヒロトとなつみ」(1巻32ページ)より。

また、大学で初めてできた友だち「横山あかり」との会話では、家のことを「私 親戚の兄とボロッボロの平屋に住んでてさ~ しかも兄ちゃんちょーーのんびり屋でたまにイラッとすんだよね~」と言っています。(4日目「くよくよキラキラ」(1巻116ページ)より)。

こんなことを言ってしまう子です。
おそらくタダ(実家から仕送りはあるのかも)で住まわせてもらっておいて、家に居ながら料理も掃除もろくにせず、ゲームをしたり漫画を描いたりして生活できているのは、ヒロトや両親のおかげのはず。
そして18歳ともなれば、そういう生活をできているのは誰のおかげかくらいの分別はついているはず、にもかかわらずです。

もしかしたら、上記のあかりへの発言は、照れ隠しというか、笑いをとろうとして本当はそうは思っていないけど敢えて悪態をついた可能性はあるかもしれません。
しかし、仮に照れ隠しや笑いを取るためであっても、アナタがそれを言える立場ですか、と感じる読者はいらっしゃるだろうな、と感じます。
そんなに不満なら、自分で不動産屋に行って部屋を探して、お金もすべて自分で稼いで、料理も洗濯も掃除を自分ですればいいでしょ、と。

例2:家事ヤダ

こんなこともありました。
皿洗いとゴミ出しを賭けて、ヒロトとマリオカート的なレースゲームをし、負けたときも、悔しさからゲーム機の電源アダプタを外し、ゲームを強制終了させてしまいます。
そして、約束したにもかかわらず「ヤダ!!」「明日やる!」「ヒロ兄が切れないラップ買うのが悪い!」「もう今日はなんもかもヤなの~」と駄々をこねます。9日目「怒りのなつみロード!」(2巻22ページより)。

このシーンの彼女もすごくワガママ、それ以上に幼稚に映ってしまう読者さんは多かろうと思います。

例3:意味ないじゃん

ヒロトが学生時代からの友人「ヒデキ」と、ゾンビ映画、タイトル『ゾンビに激辛食わせてみた。』を撮ろうということになりました。
なつみと、あかり等彼女の美大の友だちにも協力を仰いで。
どうしてゾンビ映画なのか、その理由についてはヒロトの過去が関係しています。

ある日、撮影のために皆がヒロトたちの家に集まって、楽しそうに、且つ一所懸命、映画撮影を進めていました。
真剣に向き合っているヒロトたちが眩しかったのでしょう、イライラがマックスになって、つい嫌な発言をしてしまいます。

何ソレ! そんなの…意味ないじゃん!!

51日目「クランクイン」(6巻120ページ)より

また、まだイライラが収まらない彼女は後日、あかりに対しても次のような発言をします。

でもさ…もとはといえばヒロ兄が悪いんだよね…
しょーもない映画、手伝わせてる
マジ、時間のムダっつーか!!

53日目「なつみちゃんのムダなこと」(6巻144ページ)より

実はこの発言に至るには前段階があります。

なつみは芸大に通いながら、プロの漫画家デビューを目指しています。
賞を受賞してもいるのですが、プロデビュー(漫画雑誌への掲載)までは至らず、デビューに向けて日々新作制作に励んでいます。
しかし、作っても作っても担当の編集者(雑誌『スピリット』の副編集長でもあります)からことごとくダメ出しを喰らっていて、モチベーションが下がっています。現実逃避にゲームをすることが多い。
撮影日の直前には、その担当さんから自分が漫画をいい加減な気持ちで作ってしまったことを見抜かれ、打ちひしがれていました。

そんな前段階があっての上記の発言です。

人の価値観なんて人それぞれですし、ヒロトが真剣にやっていることも、なつみはわかっています。
ですが、楽しそうに撮影に臨むヒロトたちが眩しかったのでしょう、ついつい他人の価値観を「意味ない」とか「無駄」とかと否定してしまいました。

元々、ちょっと精神的な幼さのあるなつみですけど、これは性格の悪さの出ている発言に思えます。

根はいい子

なつみはワガママであるのは確かなことでしょう。
でも、フォローしますと、「根はいい子」と私は思います。

例えば、自分の誕生日に、祝ってくれる約束をしたあかりが、インフルエンザにかかり高熱を出して寝込んでしまいました。
そんなときになつみは、あかりのアパートの玄関ドアのノブに、ポカリスエットやウィダーインゼリー、(ヒロトが作った)お粥、あかりの好きなチョコレートなど色々と入れたビニール袋を掛けてあげていました。34日目「あなたの夢は何?」4巻140ページより。
自分の誕生日ですから、お祝いをしてもらったりプレゼントをもらったりを期待していたでしょうに。そんなことは微塵も見せず。

また、ヒロトが「立花よもぎ」の言動にちょっと落ち込んでいるとき、LINEのメッセージの語尾に「~」がついていないから落ち込んでいるのでは、と気づけたこともありました。14日目「阿佐ヶ谷七夕祭りの乱! 後編」2巻105ページより。
逆を言えば、いつもは必ず「~」がついているのでしょう。

美大の同期にも、自分と同じく漫画家を目指している子がいます。
その子から自作漫画を読ませてもらい、正直な感想を求められたとき、「ビミョーかも……」「何よりジョンプ(『週刊少年ジャンプ』のことと思われます)」と思ったようですが、「お、面白かったよ!」を気を使いつつ、「でもジョンプよりガロン(サブカル)系な気がするな~」とアドバイスも送っていました。
これを、本当の意味での優しさかと言われるとそうではない気もしますけど、彼女なりの優しさではあるかなと感じます。

先ほど触れました、ヒロトのゾンビ映画の件では、最終的には撮影を手伝っています。
ヒデキと3人で一所懸命に撮影に臨んだことで、「ムダだと思ってることにこそ、意味があるんじゃないか」と思えたようです。6巻154ページより。

結局、なつみはヒロトたちに謝ることはしませんでした。
でも彼らにはきちんと想いが伝わっているようでしたので、これはこれでいいのでしょう。

まとめ

まとめます。

なつみは一部読者から嫌われているよう。
読んだかぎりでは「ワガママ」っぷりが原因。
でも根はいい子だと思う。

ヒロトもそうですけど、彼女も思ったことを素直に口に出してしまう性質なのでしょう。
それがよい風に転ぶこともあれば悪い風に転ぶこともあるという。

記事に書いたことは、あくまでも私個人の意見であり感想です。絶対的なものではありませんので鵜呑みになさらず参考程度に抑えてご覧になってください。

今回の考察の場面を原作で読んでみたいあなたへ

今回の考察はいかがだったでしょうか?
この記事に掲載されているエピソードを漫画で読んでみたい!
そんなあなたへ、オススメできるものがあります。

例えば、なつみがヒロトと大ケンカをした場面は単行本6巻に描かれています。ぜひご覧になってください。
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ということで、今回はここまで。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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