『スキップとローファー』7巻(36~41話)の感想【緩いネタバレあり】

スキップとローファー
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『スキップとローファー』の単行本7巻を買いました。
話数にしますと、36, 37, 38, 39, 40, 41話の内容が収録されています。

読んだ感想を書きました。

ネタバレはがっつりしていないつもりです。ただし放送が予定されているアニメ2期の内容に触れると思われますので、バレても大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いいたします。

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漫画『スキップとローファー』第7巻

作品名スキップとローファー
作者高松美咲
単行本1巻発行日2019年01月23日
ジャンル青年、学園、恋愛
発行社講談社
レーベルアフタヌーンKC
巻数既刊12巻

漫画『スキップとローファー』の単行本第7巻について。
発売日は2022年6月22日。
6巻の発売日が2021年11月22日でした。よって6巻発刊から7巻発刊まで7ヶ月の間が空いていたことになります。

話数は36巻から41巻までが収録されています。具体的に書きますと、36話「テカテカの2年生」、37話「ドヤドヤの先輩」、38話「じくじくの新クラス」、39話「うだうだの帰り道」、40話「ザクザクの登山」、41話「ふわふわの春」の6話分です。

2年生に

7巻冒頭から「岩倉美津未」(以下、「みつみ」表記)たちは「つばめ西高校」の2年生に進級しました。

1組にみつみと「誠」、2組に「志摩」と「ミカ」、3組には中心人物たちは誰もおらず、4組に「結月」、5組に「迎井」と「山田」と分かれています。

結月だけが一人っきりになり、それが原因となって、彼女は2年のクラスで辛い目に遭ってしまいます。

結月のことは以前、当サイトで記事にしています。
詳しいことは上に貼ったリンク先の記事をご覧になってください。

新キャラ登場

2年になったことで新キャラが、モブを含めて何人も登場しています。
特に物語上重要な位置にいそうなのは、「八坂千笑璃(やさか・ちえり)」と「氏家清彦(うじいえ・きよひこ)」の2人ですね。
どちらもみつみのいる1組に配されています。

八坂さんについては8巻の感想に。

氏家くんについては9巻の感想に書いています。
詳しいことはそれぞれの記事リンク先のテキストをご覧になってください。

2人ともいいキャラをしています。1年生時のクラスメイトはちょっと影が薄くなるほど。

理解できないこと

7巻を何度か読んで、それでもよくわからないことがあります。
それは最後の、みつみの志摩くんへの「告白」です。

どうしてわからないかと申しますと、私が志摩くんの立場なら、みつみのあのセリフでは「人として好き」か「友だちとして好き」としか受け取れないからです。

状況としては、それまでも2人で氏家くんについての会話をしていて、上のセリフもその流れの中での言葉でした。

しかもこのセリフを、面と向かって言っているのならまだしも、みつみが志摩くんの背中に向かって言っています。
以前、バレンタインでミカが彼にしたような、いかにも告白の場面という感じではありません。

私には、みつみのセリフが「人として」または「友だちとしての好き」と受け取れ、どう好意的に読んでも「恋人としての好き」には結びつかないのですよねぇ。

「さすがにそれは志摩くん、自意識過剰じゃない?」と思ってしまいました。
あるいは、作者の高松美咲さんによる展開の強引さ、と受け取れてしまいました。

いえ、「好きだなーー」のセリフの前に、みつみは頭の中で志摩くんについてあれこれと言っているのです。
それをすべて彼が聞いた上での「好きだなーー」ならまだわかるのです。
ですが、志摩くんについてあれこれ言っているのはあくまでも「心の声」であって、彼の耳に届いてはいません。

なので、彼女の口から出たセリフだけで、恋人になりたい意味での告白と受け取るのは、個人的には、小さくない「唐突感」がありました。

みつみは(友だちや人としての好きと逃げられるよう言葉を選びつつも)恋の意味での好きを込めて言っていますから、志摩くんの受け止め自体が間違っている訳ではないのですが。

志摩くんの返答への違和感

しかも、みつみに「好き」と言われたからと言って、そこから急に付き合う話には飛ばないでしょ、普通、と感じます。

仮に恋人になりたい意味での好きと言われたとして、それを受けて、志摩くんはみつみのことをどう想っているのか、ということを彼女に言わないと。

付き合うってことはそういうことだって分かるよね、ということなのかもしれません。
そこを察せられるとしても、みつみとしては初めての恋人になるのでしょうから、言葉でもその「証拠」が欲しいものだと思います。安心、というか。

さらに言えば、志摩くんの答えが「そっか、じゃあ~」なのですよね。
オレもみつみちゃんのことが(恋人になりたい意味で)好きなんだ、みたいな発言は一切なし。

私がみつみの立場なら、「じゃあ」なんて思うなら付き合わなくていいよ、と返すでしょうね。さすがに相手が失礼すぎるので。
みつみも逃げ道を作った告白だったので、彼女に非がない訳ではなかったとは思いますが、それでも告白されてその返しはないわぁ、と読んで思ってしまいました。

実際に彼はこの後、みつみと付き合うことにした自身の判断に、煮えきらない想いを抱くことになります。詳しくは8巻以降でわかります。
なので物語の展開としては「じゃあ」で正解なのでしょうけど。
でも相手女性の立場としては不正解だろうなと。

外面だけなのか?

それに、後(11巻)に志摩くん自身で気づくのですけど、みつみの言った「そういうとこ」の多くは、志摩くんにとっては「外面そとづら」なんですよね。または「鎧」。
ここで言うところの外面とは、子役時代からの処世術で、「周りの求める志摩聡介」を感じ取り、している・言っていること。

7巻のみつみの告白前に、彼が氏家くんに見せた余裕のありそうな言動もまさにそれでしょう。
まさにパーフェクトな男の子という感じ。

しかし、11巻(記事作成時点の最新巻)までを読んでいると、鎧を外された彼は他人の小さな言葉を気にするし、他人の(無遠慮・無配慮な)言動にもイライラしがちですし、自信を持てずにあれこれ揺れ動いているし、軟弱とすら感じさせる男の子です。

ただ、みつみは彼の外面の部分「だけ」を好きな訳ではないでしょう。
「だけ」好きな訳ではないことは、7巻の告白直前に心の中で言っています。166ページで。

みつみの好きは彼の外面だけでなく、(すべてではないしても)上に書いたようなネガティブなところも引っくるめての、です。
ただ7巻時点ではそこまでのことを彼に伝えられていません。上に書いた「そういうとこ~」としか。

俳優と官僚のカップル、そんな未来も面白いじゃありませんか。

今回の考察の場面を原作で読んでみたいあなたへ

今回の考察はいかがだったでしょうか?
7巻は物語的に大きな転換点で、テコ入れのキャラの濃い新登場人物がいます。ぜひ読んでどんなキャラかを確認してみてください!
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ということで今回はここまで。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!

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